『挨拶』#354

漢字が書けなくてさっき、ここに入力して変換して確かめた。挨拶の挨の字は書けていたけど、拶の字をてへんに参ると書いてアレッマズイとなったところ。湯上りの夕方、手を上げてご挨拶、とでも覚えておこう。ひとまずは。
はじめまして、ご無沙汰してます。おはようございます、こんにちは、こんばんは。失礼します、ごめんください、お邪魔します、お邪魔しました。さようなら、ごきげんよう。いただきます、ごちそうさま、おそまつさま。思いついたまま100文字分ぐらい、書き出してみた。まず、そもそも、挨拶ってなんだろう、と基礎の基礎というか、基礎というより定義、抽象、本質、そのへんを考えてみたくなる。何気なく、「ご挨拶を」「まずはご挨拶にと伺いました」「こら、ちゃんと挨拶しなさい」とか言う。では、なぜ、挨拶をするのか、挨拶を必要とするのか。「挨拶は礼儀だから」「挨拶はマナーだから」と言ってみると、わかるような気がするけれど何か煙に巻かれたような、ただ言い換えただけのような気がして、「じゃあなんで挨拶しないと無礼なのか・マナー違反なのか」と尋ねられて「人と人とのコミュニケーションの決まりだから」と答えればさらに横滑りしてしまう。なんで決まってんだ、って。かくいう私も今、こうして書きながら並行して考えている、挨拶ってそもそもなんなんだ、って。単なる言い換えや同義語を挙げて平行線を辿るようなことにはしたくない。見えてきた抽象に持っていけそうな具体的な要素は、「一言目」であること。出会い頭の一発、物騒な響きではこうだし、口火を切る、というのも語源を想像するとやや物騒なのだけれど、とにかく、一言目。
誰かと言葉を交わそうとするときの、初めの言葉。その一方で、人と人とのやりとりには終わりがあって、その終端をしゃべりっぱなし言いっぱなしで離れて行ったりプツンと無言になるのも、なんとなしに我々は、気まずい、と感じる。そういうときに、結びに言葉を交わせばお互いに“終わり”を認識できる(人と人とのやりとりで難しいのが、「自分はその場の話を切り上げたいけれど、相手は次々に話を続けてくる」という場合。結びの言葉を言いあぐねたり曖昧な言葉にしてしまって相手に伝わらないこともしばしばだ)。
私が書けなかったのは挨拶、その漢字だったけれどその前にそもそも、手紙の書き出しの時候の挨拶が書けなかったわけで、これは慣れないと今後困るなと思いつついつまでも毎回検索してその場をしのいできた私の不徳の致すところ。公開懺悔で失礼いたしました。

#挨拶 #181207

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