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秋は収穫と醸造のピーク

収穫は、まず白ブドウから始まり、その後黒ブドウに移行していきます。
今年は降雨量が少なく、夏の気温も高かったため、高品質の葡萄が各地で収穫されているようです。

しかし、気候の恵まれた状況でも、葡萄は病気にかかることがあります。
収穫時によく見られる病気としては、「ブドウ晩腐病」と「灰色かび病」があります。


ブドウ晩腐病は、青い果実に発生し、黒い斑点が現れた後にコルク化します。
一方、灰色かび病は、果実に灰色のカビが発生します。
灰色カビ病は、悪いことばかりではなく灰色カビ病の病原菌であり、ボトリティス・シネレアは「貴腐菌」とも呼ばれるように貴腐葡萄を生み出す事もできる菌です。

収穫作業では病気にかかった葡萄の粒や未熟な葡萄の粒を一つ一つ選別します。
ブドウ晩腐病の粒はコルク化する前にお酢のようなにおいがあります。
このようなブドウが混入するとワインの醸造に悪影響を及ぼすため、注意が必要です。


ブドウ農家は1年かけて丹精込めて葡萄を育て、美味しいワインを作り、お客様に提供したい
という情熱を持っています。
このため、病気にかかった木のワイン葡萄の収穫作業には非常に時間がかかります。
木から葡萄の房を摘み取り丹念に観察して病気にかかった粒を取り除く作業を一日中繰り返しています。


美味しいワイン作りには手間がかかり価格も高くなります。
高品質なワインにはその裏付けがあります。



と述べましたが、葡萄の収穫作業は楽しいものです。
あっという間に1日が経ってしまいます。


ワイン葡萄の収穫に一度参加してみることをお勧めします。
その後のワインは格別な味わいとなること間違いありません。