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「顔がタイプ」ってなんだろう/顔も中身も褒められたい

Tinderで出会う男たちによく言われる言葉。飯田ちゃんの顔、俺すごいタイプなんだよね、

Tinderの男だけではない。学生時代、しらふでセックスのことを真面目にがつがつ話すわたしに「美人さんなんやからそんなこと言いな(言いなさんな)」とさらりと言う男だとか、「飯田ちゃんは美人なのに面白いそのギャップがいい」と言う男も女もいた。あ、わたしって美人なの。あなた、わたしのことを美人と捉えてくれてるの。

嘘も社交辞令も使えないド正直なわたしは、自分基準でそれらの言葉を全て鵜呑みにしてしまう。褒められるといちいち気分が良くなる。一度でも顔が好きだと言ったことのある男に会う時は、あーこいつやっぱりかわいーなー、とか思わせたくって、意気込む。褒められることで、わたしは確実に寿命を伸ばしている。


街を歩いて振り返られるような美人ではない。絶対に、ない。身長は平均的だし、ぽっちゃりしているし、顔がでかい。恐らく誰もが認める美人だとか万人受けする顔とかいう訳じゃなくて、スルメのように見れば見るほどいいねと思ってしまうというか、独特の味がある顔なんじゃなかろうかと自分では思っている。

例えばわたしは笑うと涙袋がふっくらしたり、えくぼができたり、目の色が極端に薄くて、明るい場所で見ると少し緑がかっていて特徴的だったりする。会話やコミュニケーションを通してそういうわたしの「愛らしい特徴」を見つけた時の男たちって、ハッとした表情をするのだ。あ、あなた今、わたしのこと素敵だと思ったでしょ?思わずそう言いたくなるくらい(言わないけど)、男たちの反応は正直だ。

初対面で会った瞬間から可愛い!と褒めてくれる男たちは、その後に控えたセックスのためだとしても優しいなと思う。セックスが終わってからとか、解散したあとのLINEに及んでまで褒めてくれる男は、心の底から最高な奴だと思う。うまくセックスに持ち込むための常套句だったとしても、女をご機嫌でいさせることって大切だ。円滑・円満な男女関係を維持するうえで、女がハッピーでいることってもしかしたらいちばん大切なことではなかろうか。

下世話でばかな話だが、セックス中に褒められることももちろん嬉しい。喘ぐわたしを見て「やばい、可愛い」と言われることの幸せ。舌づかいだとか技術、むちむちの肌やお尻を褒めてもらうこともたまらなく嬉しい。



だけどそもそも、顔がタイプってなんだろう。本当にこういう顔の女を理想としているのだろうか。それとも、ヤレるかヤレないか(もしくは、ヤリたいかヤリたくないか)で判断した時にヤレる側(ヤリたい側)の顔、程度のものをタイプと呼んでいるのだろうか。

これまでに会った中では、本当にわたしの顔がど直球でタイプだと言う男もいた。「ごめんね、飯田ちゃんって超絶美人とかじゃないんだけど、でもその笑った時の目の感じ、にやっとしたちょっとエロい顔が俺ものすごいタイプなの」。超絶美人ではないけど、とちゃんと謝りながら言うあたりが正直でおもしろかった。その節はどうもありがとう。



先日「クソ男に騙されないためにこんな奴には気を付けろ!」といった内容で発信する男性YouTuberの動画を見かけた。男のいう「かわいい」はただの「ヤリたい」だから信じてはいけないのだそうだ。うーん。確かにわからんでもないけど。わたしは単純だし自分のご機嫌のために信じてしまうんだけど。それに、かわいいと言ってもらえたら嬉しくなってセックスぐらいしちゃおうか?なんて思ってしまう自分もいる(もちろん相手にもよるが)。おっと、なんだか過激な発言になってきてしまった。



ここまでかわいいねとか美人だねとか褒められることって嬉しいんですデヘヘ、とひたすら書いてきたが、もちろん中身だって褒めてほしい。お下品でセックス大好きでまあまあバカなんだけど、それでもあなたのそういうあっけらかんでさっぱりした性格が好きだとか、思考が独特ですばらしいとか、セックス好きを押し出していて逆に好感が持てるとか(勿論わたしもちゃんと下品な話やセックスの話をするときは人を選んで、TPO的にOKだと判断してからにしている)、そういった具合に。


家族からも親族からもたくさんたくさん愛情を受けて育った。賢いねえ!とか「あんたはこの角度から見たら菊川怜に似てるわ」とか言ってのける褒め気質(?)のある母にべったりなママっ子として育った。多分平均的な家庭よりも随分可愛がられてきているだろうに、どうしてわたしはいつまでも誰かに褒められたくて、認められたくて、すごいなって言われたくてもがいているんだろう、と不思議な気持ちになることがよくある。もちろん、褒められ満たされて育ったぶん自己肯定感はゴリゴリに強いけれど。

実家を出てしまって褒められる頻度が減ったから、心がそれを求めているのだろうか。20年ほどあった習慣が無くなったから、それを求めてしまう気持ちもあるのかもしれない。

そういえば前回のnoteに書いたBはそこらへんを満たしてくれるから一緒にいて居心地がいいのかもしれない。朝、目を開けて隣でごろごろしているわたしの顔を見るなり「あんたそんなに可愛かったっけ」とさらっと言って、微笑みながらまたすーすーと寝息を立てだす。神様か。何か返してあげたいだとか、ちょっとお世話をしてあげたいなという気持ちにさせる。末っ子だからそういうのがうまいんだろうか。



ああ、だんだん書きたいことがわからなくなってきてしまった。もうここらへんで終わりにしたい。終わりにしよう。褒められたいので、スキしてください。あわわわ。




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