娘の夢は娘だけのもの
今日は七夕。
園でも七夕のイベントが予定されていて、娘はとても楽しみにしていた。
昨日、クラスで
「大きくなったら何になりたいか」を一人ずつ発表する時間があったらしい。
そんな時、娘は決まっていつも
「プリンセスになりたい!」と言う。
いいじゃない、とってもかわいい。
誕生日や七夕、クリスマス、とにかくイベント事のたびに同じ願い事を繰り返してきた。
今回も同じだろうな、と思って話を聞いてみたのだけど、
どうしてだか、昨日は言えなかったらしい。
「おはなやさん」と答えたそうだ。
私「え、今回はプリンセスじゃないの?」
娘「えぇ~~~…だって……(長い沈黙の後)なれそうにないから…」
なれそうにない。5歳児にしては重い言葉だ。
頭を鈍器で殴られたくらいの衝撃だった。
(鈍器で殴られたことないけど)
私「どうしてなれないと思うの?」
娘「えぇー?うーん…(言うのをためらっている表情)」
私「プリンセスになりたいって思うのは、別におかしいことじゃないし、恥ずかしいことでもないよ」
娘「だって…(現実には)プリンセスいないんだもん」
私「え~ディズニーランドに行ったらいるよ?大人でもプリンセスになりたいって思ってる人、いると思うよ?」
娘「でもぉ~…じゃあもっとドレス買ってよぉ!」
※もうすでにラプンツェルのドレス(ディズニー公式のやつ)を持っている
プリンセスにはなれそうにない。
娘からその言葉を聞いたとき、胸がきゅっとなった。
きっと、「ケーキ屋さん」「運転士」「パイロット」「アイドル」とか、具体的な職業を挙げるお友達が増えてきたのかな、と思う。
夢と現実の違いが、なんとなく理解できてきたのかな。
それで、プリンセスって言えなくなってしまったのかな。
5歳にして知る、「諦め」という感情。
いつか必ず来る時だけど、切ないなぁ…。
夜、ドライヤーをかけながら思い出してちょっと涙が出た。
娘の夢は娘だけのもの。
なれるわけないとか馬鹿にしたり、否定する権利なんか誰にもない。
こうなりたい、こうしたい、こうなったらいいなって願うのは全人類みんな自由だよ!
私の七夕の願いごとは、「娘の夢がかないますように」です。
あ、「5億円降ってきますように」も書いといていいですか。
それでディズニー貸し切っちゃおうぜ!!
たい焼き
サポートするのかい?サポートしないのかい?どっちなんだい? する!!パワ――――――――――――――――――――