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椅子と机を…

思い切って購入したのである。

ずっとローテーブルで作業していたのだけれど、姿勢が疲れるので前から検討していたのである。

Amazonのタイムセールで7000円台のpcテーブルと、別売りの更に安いチェアをエイヤッと購入して、先日の日曜日に一人でわっせわっせと頑張って前日の疲れも厭わず組み立てたのである。

机は複雑ではあるが組立図も分かりやすくてなんとかかんとか出来た。割と組み立てるの好き、というか悲しいかな長年自分でなんでも組み立てて来たので慣れている。椅子は超簡単だろう、タカをくくっていた。組立図も見なくて平気っしょ。

だがしかしバッテン、キャスターがどうにも入らない。

ねじってもダメ、上から力いっぱい押してもダメ。

中国製なのである。

え、コレ、不良品なんじゃないの?…と首を傾げつつ組立図をめくってみた。

えーっと、キャスター入れるの図、、、あったあった、どれどれ。

「もっと力を出してキャスターを入れてください」

えっ!

と、誰もいない海ならぬ部屋で声に出して言ってしまっていた。

なぬ
もっと?!

どこかで誰か見てる? 私がこうなることを見越して書いている?いったい何基準の「もっと」なのか?! 

当惑の極みである。

とりあえず「もっと力を出して」入れてみたがやはりダメだった。

最悪キャスター無し…?それとも誰か呼ぶ?椅子のキャスターを入れてもらうためだけに?!誰を?!

でもキャスターをよく見ると差込口にあたる部分に窪みがあり、ワッシャー代わりのようなC形状のリングがハマっている。これは捻りながら押せば入るのでは?とやってみたら簡単に「カチッ」と入った。なんだよー、そう書けよー!「もっと」力を出しちゃったよー!

気を取り直して続けて作業。でも気になる。組立図が気になる。案の定日本語が可笑しい。

組み立てよりもそっちが面白くなってしまった。

そう、宝島社の『VOW!』は私の愛読書だったさ。

丁寧語が間違ってる。うんうん。日本語って難しいよね。と理解を示しながら読む。

物腰丁寧だけど時々高圧的になる

「〜してください」はいいんだけど「行(おこな)ってください」が「行(おこな)いなさい」になっている。コワイ。命令形。命令されながら組み立てる椅子。

「この説明書をご参考になりながら行いなさい。」

優しく諭されているような気もしないではない。

しかし続けて、

「広くて平らな場所で組立を行いなさい」

がーん。

怒られた。

この部屋広くない。。。ごめんなさい。。えーん。

泣きながら組み立てる。(嘘)

よっこいしょー!と組み立ててようやく完成。

安かったので床のキズ防止に椅子の下に敷くチェアマットまで買ってしまったがこれは要らなかったな…。元々持ってたラグで十分だった。

マットに取説は要らんだろう、でもなんか書いてある。

折り畳んであるけど広げればシワは伸びる的な……当たり前じゃないか!

「お使ってるうちに折り目が消えると思います」

(思います…?!)(お使ってる…?!)

まさかマットの取説まで面白いとは。

「水に入れてから取り出して日干して頂けますと、折り目も消えて原状に戻りますので」って、軽くすらーっと書いてあるけど、一畳弱あるチェアマットを水に入れて(水に入れるだけでもひと苦労必至)、何キロになるのか分からんがそれを取り出して、さらに日干しすることにものすごーぅい労力を感じる。

最後にこう結んであった。


「お試しくださいません。」

お試しくださいませーーーん!!!!!

私はしばらく肩の震えが止まらなかった。

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