憧れはなくなった。憧れの向こうへ。
40代の転職。ミドルの転職。
僕は30歳を過ぎて今の職場に転職をした。
積極的な、前向きな理由はなかった。
前の職場で、煮詰まって、仕事に飽きて、人間関係に行き詰まって逃げただけだ。
年に一度くらい、前の職場で一緒に働いた人たちに会うことがあるけれど、
続けている彼らには素直に敬意を感じる。
僕はあの場所から逃げた人間だ。
一方で逃げるという選択肢をネガティブに考えているわけではなくて、
逃げてきた今の職場で、自分の課題は変わらずあって、
ただ場所を新しくしたことで、自分の課題に向き合ってこられた。
多分変わることができた。
16年前、自分にとって転職は最後のチャンスだと思っていた。
当時、40代での転職なんて、よっぽどの成果やスキルを持っている人がさらにステップアップするもんだってイメージで。40代でまた逃げ出すように仕事を変えるっていうのは、無理だと思っていた。
本当に未来は予測不可能だ。
16年経って、40代でも転職が珍しくなくなっている。
僕の職場でも同世代の人たちが新たに加わっている。
ただ、今の自分には現実味はない。
また一から人間関係を構築して、
新しい業界や組織のことを知って、
一からってのは、正直ピンとこない。
だから今、自分の中にある
マンネリとか、未だ自分の中にある課題とか、
そういうのを打破するってのは、
環境を変えるのはきっかけになるんだろうけれど、
もうどこかにあるんじゃなくて
自分で作っていくとか、
自分のやりたいこととか希望をちゃんと
わかってもらって、
それはこれまでできていなかったこと。
多分転職や起業でどうにかなることじゃなくて、
今この場所で自分がまた変わっていくってことで、
その自分をわかってもらって、組織人なんだけれど、
組織にもたれかからない、組織に影響できる人になるってことが
本当にこれからの課題だ。
そうなっていけるかどうか、結構でっかい挑戦だ。
比べちゃ申し訳ないんだけれど、
今の自分からしたら、本当にエベレストに登るかどうかっていうくらい
挑戦することに迷ってしまう。
だけれど、ほんのり見えてきた
目標の影。それはチャンスとかじゃなくて、道標。
同じところでぐるぐるするんじゃなくて、
簡単にはいけないステージに行くっていうこと。
多分モデルがいないよってくらいのステージに行くっていうこと。
昇給でも出世でもない。
ちゃんと世の中に影響していくっていうこと。
本当に簡単じゃない。だけどうっすら見えたから追いかけてみる。
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