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ピルを飲んで生きやすくなった話

飲み始めたきっかけ

ピルを飲み始めたのは、薬剤師の国家試験に生理が被ってほしくないという理由から。
大学入試のためにピルを服用している女子高生のニュースを見たのがきっかけで、試験のためにピルを飲むことを決めた。薬の勉強をしてたから、月経困難症などの治療にピルを使うことは知ってたけど、正直、「ピル=避妊」のイメージが強かった。
私は生理が重いわけではなかったけど、どうしても試験当日にトイレの心配をしたくなかった。試験会場は大阪の大学で、何百人という薬学生が集まるし、女子トイレは絶対に混むし、休み時間は限られている。それに、眠くなったりお腹が痛くなったりしたら最悪だし。
産婦人科で低用量ピルがほしいというと、特に理由などは聞かれず、まずは1ヶ月分処方された。もらったのは自然のホルモンバランスに近い三相性ピルのラベルフィーユ。
特に副作用などはなかったので、そのまま3ヶ月分もらい、そこからもう6年くらい飲み続けている。途中で薬の種類はファボワールに変えました。

ピルを飲んで良かったこと

もともと生理は重たくなかったけど、ピルを飲み始めてからはさらに軽く。こんなにラクでいいの〜!?と思うほど。
生理の量は個人差あるが、ピルを飲み始めてから、私は夜用ナプキンも使わないし、多い日用のナプキンも長時間トイレに行けない事情がある日しか必要ない。4日目には軽い日用のナプキン、5日目以降はおりものシートで足りる。

そして何より嬉しいのは、生理がいつくるかほぼ正確にわかること。低用量ピルは、休薬期間に入ると2〜3日で生理がくるから、いつ頃生理がくるか把握できる。だから生理が遅れて不安になることも、いつくるかわからないからナプキンを持ち歩くことも、急に生理になって困ることもない。
(高校時代は生理用品を持ち歩くのをよく忘れて、学校にはコンビニなんてないし、よく友達に借りてた!みんなありがとう😭)

休薬期間に生理がくるので、休薬期間に入るのを早めたり遅めたりすることで生理日の調整ができるのもかなり便利。
私は旅行によく行くので、絶対に被らないようにいつも調整しています。旅行ではアクティビティや温泉も気兼ねなく楽しめるので、ピルなしの生活はもう考えられない。

不安がなくなった

そんなわけで、避妊じゃない目的で飲み始めたピルだけど、もちろん避妊効果に助けられることもある。
コンドームでの避妊が100%じゃないことを私は学生時代からなんとなく知っていて、だからずっと性行為が不安で仕方なくて、怖かった。
在学中にもしも妊娠することがあれば親に勘当されるだろうし、多分大学も辞めさせられる。
それで私は性行為を断ることが多かったし、その理由は相手に話せなかったし、したらしたで不安な日々を過ごしていた。私がいつも断ることが原因で、恋人と別れたこともあった。
でも今は、私は自分で自分の身体を守れる。望まない妊娠を避けられるし、不安になることも、それを話せなくて悩むこともない。

でも、病院に行った時に併用薬を聞かれて「低用量ピルです」と答えるとだいたい「生理痛が重いとかですか?」と言われる。生理痛は重くないので毎回「いえ、避妊です」と答えることになるのがなんとなく嫌だ。
避妊もだけどそれだけじゃないんだよーーー
私からすると健康管理の一貫に近い。


というわけで、私はピルを飲んでかなり生きやすくなった。スケジュール調整がしやすいし、生理は軽いし、色々な不安がなくなった。
それとは別で妊娠や出産の懸念は出てくるけど(逆に、意志を持ってピルを辞めないと妊娠できないので)、それはまた別の話で。
(→noteも書きました!)


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