見出し画像

M-1グランプリ 2021

どの組も個性豊かでハイレベルな漫才を披露し続けた。ここまで来ると勝敗を決める1番の要因はネタの出来より順番だ。笑いは生き物でその時のバイオリズムで全ては決まる。まさしく運頼み。

出場者の中でもハライチのパフォーマンスに感動した。最大公約数が求められる大舞台でやりたいことをやって綺麗に散る潔さ。岩井の発想力と澤部の演技力に改めて脱帽した。自分の中で一番注目していたももは現在ではなく未来の可能性を感じさせるだけで終わってしまい残念だった。

審査員の非の打ち所のないユーモアと的確な批評も面白かったが、キングオブコント同様マンネリにならないよう審査員側の新しい血もそろそろ必要ではないか。

リアルタイムでは勝負の場で独特な緊張感があり、ウケを気にしすぎて芸の細かいところまで集中できない。結果を知った次の日に冷静にじっくりコトコト見ることで面白さの深みが増す。

M-1はカレーと同じで2日目が一番の食べ頃だ。