「なぜ?」と問うと感じが悪い問題
仕事でプログラミングしているときに、複数の実装案で迷うことがある。それぞれ長所、短所があり、ではどれを選ぼうかとなったときに、「そもそもなぜその機能を作ろうとしているのか」という情報が選択のヒントになることがある。そこを深掘りしていくうちに、いわゆる顧客が本当に必要だったものはこれじゃなかったんじゃないのか、となることもあれば、そもそもこれは作る必要はなかった、となることもある。
一方で、何かの作業を依頼されたときに「なぜですか?」と尋ねるとなんか感じ悪くてききづらいなあ、ということを昔から思っている。なんでだろう。「なぜですか?」という言葉は、理由を知りたいという以外にもいろんな意味を含んでいるからかもしれない。
これはプログラミングに限ったことなんだろうか。例えば牛丼屋にいって、
と聞かれたらどう感じるだろう。いや、わけがわからないな。でももしラーメン屋にいって、
なら気持もわからなくはない。「なぜですか?」には「あなたは普通と違うことをしているから理由を教えてください」というニュアンスがありそうだ。
この同僚はかなりのカレー通の可能性がある。あなたにとってカレーとは何か、と問われている気がする。そして、その回答から、考えられるカレー屋を提案し、その長所と短所を説明してくるかもしれない。でも、要するに我々が仕事でやりたいことはそういうことなんだ。
「なぜですか?」と尋ねることは、つまり情報が足りない、ということなんだけど、「あなたのリクエストには情報が足りません」ということ自体も、ちょっと気を使う質問ではある。
「なぜ」を問うことは必要なことだ、という共通認識がチーム内にあればよさそう
「なぜ」を問うことがなぜ必要か、たとえばどんな時に役に立つのか、というわかりやすい例え話があればよさそう
なんてことを思う。
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