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絶対にギブアップしたくない人のための成功する農業(読書マラソン3/35)

11月19日から12月31日までに、2020年に読み残した35冊の農業の本を読み切るというミッションを自分に与えました。
僕はサボってしまう人間なので、ちゃんと読んだよっていう意味も込めて、noteに書評を書こうと思います!
35冊中3冊目。残り40日。

宮城県山元町のミガキイチゴで有名な岩佐大輝さんが書かれた本。

前作の<99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る>が非常に面白かったので、読んでみることに。

おすすめ度は、★★☆☆☆

この本は新規就農者が、どういったプロセスを経て、農業を始めれば良いのかが、体系的に書かれた本。

実際に、農業を始めようと思っても、なかなかどこから手をつけて良いのかがわからないのが現状だ。

そんな中で、この本は、就農するために必要な考え方や具体的な行動を、いろんな選択肢を残した状態で提示してある点が特徴かなって思った。

本書の内容としては、大きく分けると2つで

1.就農する際によくある質問に著者が答える
2.農業を始めるための6つのステップ

就農する際に土地をどう確保すれば良いのか?どんな作物がどんな特徴があるのか?農家の働き方、役所や近所の関係の構築の仕方、借金や補助金に対する考え方など、結構幅広くいろんな立場で書かれていた。

参考になったものを紹介しようと思う。


Q.農家になったら「24時間365日」心血注がないとダメですか?

という質問に対して、ブラック農家みたいな考えでは従業員を雇うことができないと言われていた。

従業員を雇えなれば、事業を大きくしていくことはできません。(中略)
ひとりかふたりで長時間労働するスタイルをやめて、数人で分担してホワイトな労働時間、労働強度で働くようにすれば、もっと売上や利益を得る勉強時間を確保できたり、自分に良いチャンスをくれる人との出会いを作れるかもしれないのに、自分たちでひとつの場に閉じこもるとで、そのチャンスを捨てているのです。

確かに、労働環境についてはしっかりと考えないといけないなって思う。

若い人が働きたいなって思う場所にしないといけないし、そして、農村は高齢者ばかりなので、高齢者でも働けるような場所にしないといけない。

労働強度をいかに下げるか

という考え方が出てきたが、労働強度を下げるという観点ではあまり見れてなかったなって反省した。

なるべくラクして働ける環境じゃないと誰も働きたくないだろう。

そして、その環境を作ることは、競合他社との人材獲得競争において非常に大事だ。魅力的な職場環境を作るためにはどうしたらいいか?そして、そこにお金をかけているか?ってのは大事な問いだってことを認識させられた。

イチゴをはじめ、多くの作物では、原価のほとんどが人件費です。つまり農業は、人に依存するビジネスなのです。ということは、いかに人を調達するか、雇えるかが大事になってきます。

また、農業の場合、いろんなワークスタイルのデザインもできるので、その辺りの魅力をしっかりと伝えることも大事だ。

確かに、これから物で満たされた我々は、生き方を模索していく時代になっていくので、こういう暮らしの提案はすごく大事になってくるだろう。

暮らしや生き方として農業を選ぶ人も増えるだろう。


この本で書かれていた6つのステップを紹介したい。

①農業をやる目的を言葉にする
②自分が望む生活スタイル(収入、時間の使い方)を決める
③作物・作型(育て方・こだわり)を考える
④10年間の経営のビジネスプランを落とし込む
⑤資金調達の方法


せっかくなので、僕も改めて、やってみようと思う。

①農業をやる目的
伊万里で、田舎しかできない事業を作り、若者に希望を与えること
また、新しい生き方や価値観を提案したい

②自分が望む生活スタイル
今のところ、あまり、物欲がないから生活費はそんなにいらない。時間はめちゃくちゃ欲しい。お金は勉強と次の仕事に投資するために欲しい。地域に根差した暮らしをしたい。人や地域の能力が最大限生かせるようなスモールビジネスをたくさんやりたい。また後日しっかりと時間とりたい

③作物・作型(育て方・こだわり)を考える
養鶏・野菜多品目栽培・金柑・(他の果樹も作りたい)
・農薬をなるだけ使わず循環農法を目指したい。
・地元で取れる餌を使ったこだわりの平飼いの養鶏場
・もし、地元で後継者不足で辞めるような果樹があればそこは引き継ぎたい

④10年間の経営のビジネスプランを落とし込む
ここに関しては、市役所に今後持っていかないといけないので、また、その時に考える

⑤資金調達の方法
まずは融資を考えているが、もう少し自分の体力がついたら、出資なども受けて面白いこともやりたいなって思う。

⑥情報とネットワーク作り
ここはそういう時間を意識して作ろう。


この本を読んで、こうやって自分がやってることを体系立てて俯瞰できたのはよかった。

しっかりと今やっていることを形にしたい。


いつもありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、コツコツやっていきたいと思います!