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JAが変われば日本の農業は強くなる(読書マラソン2/35)

11月19日から12月31日までに、2020年に読み残した35冊の農業の本を読み切るというミッションを自分に与えました。
僕はサボってしまう人間なので、ちゃんと読んだよっていう意味も込めて、noteに書評を書こうと思います!

35冊中2冊目。残り41日。


僕は農家だが、農家とJAは非常に密接な関係がある。

JAについて、農家への販売手数料や住宅ローンなどの金融サービスをやることへの批判などを聞いたことがある。

JAをもうちょっと知りたいなと思ったので、この本を手にすることにした。

おすすめ度は、★★☆☆☆

この本は、農業協同組合法が改正される2015年に書かれた本で、戦後からこれまでの農協の歩みを明らかにして、農協が取るべき今後の方向性を著者なりに考察した本だ。

早速、感想を述べようと思う。

この本を読んで、タテ・ヨコをちゃんと踏まえた上で、物事を考える必要があるなと感じた。

タテとは時間軸の話、簡単にいうと歴史の流れ。ヨコは他産業やグローバルなど広い視点。

そもそもJAとはなんだろうか?

JAとは、相互扶助の精神のもとに農家の営農と生活を守り高め、よりよい社会を築くことを目的に組織された協同組合です。この目的のために、JAは営農や生活の指導をするほか、生産資材・生活資材の共同購入や農畜産物の共同販売、貯金の受け入れ、農業生産資金や生活資金の貸し付け、農業生産や生活に必要な共同利用施設の設置、あるいは万一の場合に備える共済等の事業や活動を行っています。(JA ホームページより)

農協戦後の食料行政が深刻な食糧難の中で、食料を統制・管理する必要から昭和22年に農業共同組合法がスタート。

当時は、とにかく食料をどう確保するか?というのが課題だったので、米を国民に行き渡らせる為には、JAがめちゃくちゃ機能したようだ。

ただ、1970年の大阪万博以降、食の欧米化が進み、コメの需要が落ちてきた。

その時に、JAと農水省は米から他の作物にシフトチェンジさせようと動いたが、なかなかうまくいかなかったようだ。

また、信用サービスが発展している理由も、JAは非営利だから、手数料が安く人気があったという点と、他のサービスが参入しないような田舎の地域にも拠点があったことが挙げられていた。

社会が変化していく中で、JAがうまく変化できなかったことを著者は指摘していたが、JAがこれまでの農村社会ですごく大事な役割を担ってきたんだなと思った。

確かに、うちのばあちゃんはほぼ全ての信用サービスは農協だ。

著者が、JAについて、日本農業について、いくつか今後の展望を話していたが、そのうちの少しを紹介したい。

僕は、農家でちょっと苦労したのは土地を探すこと。

どの場所で、どれくらいの広さで、どんな作物を作りやすいかが、あまりわからなかった。

みんな土地は余っているというけど、いざ探そうと思うと全然出てこなかった。

著者も提案していたが、その辺の土地情報をちゃんとデータベース化して、使用者を流動的できたら。

JAと市町村がうまく連携して、しっかりと土地の情報を共有して、うまく使える人がどんどん使用できる仕組みになればなと思う。

JAという組織があることで、僕のばあちゃんはめちゃくちゃ助かっている。

一方で、JAのことをあまり良い感じで言わない人もたくさんいる。

大事なのは、その意見や考えよりも、なぜ、その考えになったのか?その意見になったのか?と問うて、背景を知ることなんだろうなって思った。

農業をやるものとして、もちろん自分の経営も大事だけど、農業全体のことや日本全体のこと、世界のこと、など広い視野を持って、やることに哲学を持って行動したいと思った。



んん、うまく紹介できんかった気がする。


いつもありがとうございます!まだまだ未熟者ですが、コツコツやっていきたいと思います!