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森岡書店の森岡さんの独特すぎる「1年前日記」は、自分の加速装置でした

森岡書店の森岡督行さんの「1年前日記(名前は仮)」がとても面白かったです。森岡さんは本まわりの人なら誰でも知っているといっても過言ではないおしゃれ書店です。
2015年に「たった1冊しか本を売らない本屋」というコンセプトで東京都の歴史的建造物にも指定されている銀座の鈴木ビルの1階に路面店を構え、メディアでもずいぶん話題になりました。

その森岡さんに、神保町の「プリマベーラ」でお話を伺ってきました。小雨のふるなか颯爽と現れた長身、スキンヘッドの眼鏡男子。めっちゃカッコイイ。私たちもやや緊張気味。ドキドキ。

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「1年前日記」というのは、森岡さんが5年ほど前から始めた、文字通り「1年前の日記を今日書く」というものです。しかも毎日。

私が気になった点は2つ。

1.1年前の日記を書くことにどんな意味があるのか?
2.1年前の今日のことなんて思い出せるのか?


きっかけは普通に日記をつけてたけど忙しくて1年ほど放置、再開するときに「じゃあ、あの日から始めてみようか」という軽いノリで始まったそうです。イノベーションとはだいたいこういう感じで起こるものかもしれません。

1年前を思い出すことで「1年前の自分が今の自分を作っている」ということを痛感、それでこのスタイルがやめられなくなったそう。

1年前の自分の選択や決定、行動がすべて今日につながっているだけでなく、それを言語化し、可視化することで現実として受け取る。そのことが1年後書くであろう「今日の日記」のために、今日の決定や選択や行動の価値を実感するというのです。
過去を振り返ることで「今日」という日が、1年後の未来を加速させる。というのが森岡さんの5年にわたる1年前日記の効能です。

わかったようなわからないような気もしつつ、「じゃあ、未来日記とはどう違うのか?」という疑問がわいてきました。私も人に勧められていろいろ書きましたが、今だに実現していません。例えば、

・京都の御所南に町家ギャラリーを作って、サカナクションのイベント
・京都とNY、パリ、宮古島に家を持って、旅するように暮らす

などなど(何も叶ってませんが)。

私が感じたのは「未来日記」と「1年前日記」の違いは、「願うこと」と「実行すること」の違いであって、個人的には行動と結果というエビデンスがあるほうが好みなのかもしれない。願い方を強化するより、行動したほうが早いんじゃないかって思うんですよね。なので「1年前日記」はとても面白いなと思いました。


で、2つ目の疑問。どうやって思い出すのか? 1年前の今日のことを思い出して日記を書くというもので、スマホで撮った写真や手帳、SNSを見返したりして書くそうです。意外とシンプル!

それで私も1年前の今日を思い出してみることにしました。

■Googleカレンダー
10:00~ 編集会議

■メール
業務連絡のメールのみ

■写真:下記2点

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緊急事態宣言下のリモートワークでスキャナーが自宅にないので、スマホで撮った写真をPDF化してデザイナーさんとやりとりしてたんだった。2枚目は飼ってる猫の毛並みが美しくてつい撮ってしまった模様。

しかしながら、特筆すべきことがなさすぎて自分でもびっくり。

ちょっとズルして、前後のカレンダーとメールチェックすると、前日はMTGが4つも入ってた(ほっ)。うんうん、ちゃんと動いてる。
ちょうどこのころ、新規事業を考えはじめたころで、いろんな人にお話伺ったり、相談して情報収集しまくってたいときでした。あれから1年経過、しみじみ。いや、1年もたってるのに実現していないことに焦りを感じています(はよやれ)。

しかし、去年の今日は「I am」をいうwebメディアを作ろうとは考えていなかったことも判明。「I am」の発芽の日がめぐってくるのも楽しみだな。初心を忘れないためにも1年前日記、いいかもしれない。


ということで、自分の「未来を加速させるために、過去を振り返り、今日動く。動ける人は強いなと思いました。ので、アウトプットが苦手でSNSとかまったくやってこなかったのですが「今日動く」を意識して、森岡さんの「1年前日記」のお話をシェアさせていただきたいと思います。

森岡さん、ありがとうございました!



I am編集部
長谷川恵子

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