国際教養大学を疑う
この前東京に帰省したとき、カレッジーノという学生版Newspicksで知り合った学生たちと飲んできた。そのときに上がった話が印象的だったのでシェア。
A「大原さん、国際教養大学なんすよね!!??」
僕「そうだよ~」
A「いや、マジうらやましい!あそこは本当に教育に力を入れているし、なによりいろんな人と話せれるでしょ!?」
僕「そうだね~。提出しなくちゃいけない課題とか多かったり、読まなくちゃいけないプリントは多いからタフだね。でもサークルやクラスの垣根を超えた出会いが頻繁にあるから、とても楽しいよ!」
A「いや、本当にうらやましいな~」
B「いいね。俺らなんかサークルやクラス内ぐらいしか友達作る場所ないから、素晴らしいね」
A「で、そこで質問なんですけれども、いいですか?」
僕「ん?なに?」
A「国際教養大学ってたくさんの企業から注目されているじゃないですか。どこの人事部も国際教養大学に注目しているんですよ。でも、人事部も国際教養大学の学生の何が好きで注目しているのか、イマイチよくわからない。」
「そこで質問なんですが、国際教養大学の学生って本当に優秀なんですか!?教育に力を入れている大学であるのはわかりますが、実際どうなんですか!?」
C「確かに。就職率100%でパナいけど、内容知りたいな~」
僕「(むー・・・)」
僕「今まで東京の学生のレベルと、うちのレベルを比較したことないからなー。それに東京の学生って言ってもピンからキリまであるしな・・・比較しようにもできないし・・・」
C「 俺ね、人事部の方と話したことがあるから、企業がどういう人材を求めているのか聞いたことがあるんだよね。で、それで分かったのが企業にとっては国際教養大学は、かなりありがたいんだよね。
国際教養大学って、良くも悪くも洗脳しやすい環境なんですよ。交通の便が少ない田舎にあって、勉強量も多い。だから大学側が生徒の教育をしやすい。生徒のクオリティがかなり一律だから、企業にとってはとてもありがたい。
東京の大学はそうはいかないんです。国際教養大学のように教育しにくいから。だから就職率が高いんじゃないかなと思うんです。」
僕「あ、それあるかも」
D「俺、早稲田の国際教養学部だけど、ふり幅大きいと思うな。うちの学部生は本当に意識高い人から、廃人までいるし。」
僕「ふり幅の大きさがどれくらいかは判断しようがないけど、生徒のクオリティはC君が言ったようにかなり一律だと思うな。」
A「なるほど~~」
この会話は人にとってはかなり受け取り方が変わってくるでしょう。
国際教養大学の突出した教育システムに期待しているから、複雑な思いを抱く人。教育にあまり関心がないのでそれで?と思う人。なるほど、国際教養大学は洗脳されやすいんだなあと思う人。・・・いろいろあると思います。
僕はこの話を聞いて「なんか決められた方向に、駒を進められている気もするなあ」とうっすら思いました。留学から帰ってきたら皆就職活動する傾向とか、まさにそれなんじゃないかなあと思ってもいます。もっと起業する人が多くてもいいはず・・・もっと大学院にいく人が多くてもいいはず・・・。
あと話を聞いて思ったのが、国際教養大学生にとってた洗練された教育システムの中で勉強できているイメージがあるけど、企業にとっては就職学校と見なされている感があるように思える。
「良くも悪くも洗脳しやすい環境なんですよ」「生徒のクオリティがかなり一律」。この言葉にかなり動かされました。
それって、ちゃんと教育効果が出てるってことなのかな?一回じっくり疑ってみる価値はあるはず。
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