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Afrojack「Afrosword」:ノイジーで尖った音と哀愁をまとった音が交互に聴き手を襲うEDM

FINAL FANTASYシリーズのサウンドトラックを聴いていると、2018年に発売された『FINAL FANTASY XV Original Soundtrack Volume 2』で予想外の曲に出会いました。Afrojackが制作した「Afrosword」です。ポップな雰囲気を感じるメロディ、それを攻撃的なサウンドで包み込みます。スタジアムでのライブで映えるであろう典型的なEDMトラックです。

冒頭からノイジーなシンセサイザー・サウンドが聴き手を襲います。病みつきになる尖った分厚い音です。そうかと思えば、美しいピアノとストリングス系の音が表に出て、違う角度から心を揺さぶります。荒々しい肉厚な音、哀愁を感じるエモーショナルな音。入れ替わり顔を出して聴き手を翻弄し、快感の海にいざないます。

今やEDMがRPGに使われるのは珍しいことではありません。そもそもゲーム音楽の根本は電子音なので、本質的には同じカテゴリーです。もちろん和音すら表現できなかった頃とは厚みや密度は比較になりませんが、EDMのエレクトロニック・サウンドとの親和性は高いに決まっています。

驚いたのは、ワールドワイドに活躍するAfrojackが曲を提供したことです。三代目 J SOUL BROTHERSの「Summer Madness」や、「The Spark -Tetsuya Komuro Remix-」にも見られるように、日本とのコネクションが強いのかもしれません。名前を知らないEDM loverはいないと断言できる、トップクラスのDJ/producerが放つサウンドに酔いましょう。


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