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Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー at TOKYO DOME CITY HALL [PART2]

TOKYO DOME CITY HALLで行なわれた、「Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー」の最終公演。ライブは新旧の曲を織り交ぜ、息を吐かせる間もなく、テンポよく進みます。「恋愛スイッチ」という曲は、最新のアルバム『確実変動 -KAKUHEN-』に収録された一曲ですが、さて、タイトルからはどのようなサウンドを想像するでしょうか。ギターのTOMO-ZOがリード・ボーカルをとり、もちろんギターも弾きまくる曲です。アイドルソングと言ってもいいような歌詞ながら、ヘビーなバンド・サウンドとのギャップが大きく、ギターの音が観客を呑み込むように迫ってきます。

「パラリヤハッピー」と「JUICY BEATS」は、観客席の中央に設置されたサブ・ステージで演奏します。ドラムのはなとキーボードのオレオレオナはボーカルに専念し、パフォーマーのまいはパーカッションを叩き、ねんねはキーボードを弾きます。「パラリヤハッピー」の跳ねるリズムは聴いていてとても楽しく、身体が自然に揺れて心地好くなります。一方、「JUICY BEATS」はエレクトロの雰囲気が強く、四つ打ちを軸にしてダンス・ミュージックに寄ったポップス、という感じの曲です。6人はカラフルに光るグローブをはめて、円を描いて歌います。この曲の途中からメイン・ステージに戻り、再び生演奏が響きます。

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サブ・ステージとメイン・ステージはランウェイでつながっていました。サブ・ステージでは、6人が集まって曲を披露する場面もあれば、パフォーマーの2人が観客を煽ったり、ソロでダンスを披露する場面もありました。中でも、まいのソロが印象的で、思わず息を呑みました。ギターのTOMO-ZOやベースのFチョッパーKOGAもまたサブ・ステージやランウェイを使って、ソロを披露します。横の移動に加え、縦の移動もあってライブは視覚的にもダイナミックに観客を刺激しました。

僕は上の席で観ていたためか、文字通りバンドを俯瞰していました。音としても動きとしても、バンドのメンバーが補完しながらライブ、あるいはGacharic Spinそのものを成り立たせていました。バンドを知ったころ、ボーカルがいないのはどう作用するのか気になったものです。実際に観ると、バンド全体が流動的に変化していました。パフォーマーの2人も基本的には同じ動きをしますが、もちろんそれぞれが独立して動くこともあります。6つの点が動いて視覚と聴覚が誘導される、それがおもしろいと思いました。

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TOMO-ZOがひとりステージに残り、光を一身に浴びながらギターを弾きます。先述の「恋愛スイッチ」や、メドレーで披露された「ファイナルなファンタジー」もまたTOMO-ZOをフィーチャーした曲ですが、ギターを弾く姿は誰がどう見てもロック・ギタリストです。「アイドル担当」と言ってみせたり、ひらひらした衣装でアイドル的な要素をコミカルに入れたりしていますが、アイドルの皮を被った凄腕ギタリストと言うべきでしょう。変幻自在のギター・テクニックで観客を煽ります。

観客をヒートアップさせたTOMO-ZOと入れ替わりに登場したのは、はな。スティックとペダルを巧みに操って、TOMO-ZOに負けず劣らず、熱いドラム・ソロを披露します。テクニックと情熱がぶつかって輝いて弾けて、音が会場を満たします。いくつもの曲の間奏やインストで見せる(そして魅せる)プレイと同様に、身体にびりびり響いてくる音です。これだけの圧倒的なプレイを見せながら、多くの曲でボーカルも担当しているわけですから、多芸と言わずして何と言う。

Gacharic Spin な・な・なんと7周年!!!!!!! ワンマンツアー
2016.11.12 at TOKYO DOME CITY HALL

ダンガンビート/赤裸ライアー/デジタルフィクション/今を生きてる~2016年秋~/L.I.B/PVガチャノミクス(MUSIC BATTLER/雪泣く~setsunaku~メロディー/溶けないCANDY/ファイナルなファンタジー/NEXT STAGE/Don't Let Me Down)/白がこの街と僕を染める/最後のピース/胸を張ってもいいんだよ/Across the now!!/Ben-Jan-Dan/恋愛スイッチ/パラリヤハッピー/JUICY BEATS/ギターソロ/ドラムソロ/KAKUHEN/アルブスの少女/シャキシャキして!!/爆弾娘(ボンバーガール)/Lock On!!/ゴー!ライバー/宝物/ハンティングサマー/WINNER


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