【お米も私も、今は種蒔きの季節】Herinandro faha 30
なんとなく雲が低いような気がするこの国。
創作意欲が湧かず、部屋からぼーっと空を眺める。
本当は、そこら辺の草原に座ってパソコンをカタカタしてnoteを書きたい。
でも、日焼けが気になる今日最近。
左手首には、時計焼けの跡がくっきりしている。
ああ、まだ家がないのだった。約1ヶ月半も続く、ホテル暮らし、飽きたな。
手作りのご飯がとても恋しい。私の料理でいいから食べさせておくれ。
脈略もなく吐き出してみる。
タイトルで「つぶやきシンロー」と心労と進路をかけてみたが、恥ずかしいからすぐに消した。最近の心労?と進路です。
新しい任地に赴任した。
朝起きる心労は相変わらずだ、ベットにずっと溶けていたい。
最近の変わったことといえば、朝起きて向かう場所が変わった。
これまでは、朝起きて、バスに揺られてJICA事務所に向かっていた。
特に求められてもいない仕事をこなして、To Do Listにマーカーを引き、日々を生きているような感覚を得ていた。
しかし、今は朝起きてバスに揺られて新しい任地に向かっている。
今は、何にもわからず、農家の人と稲の種まきをする日々。
そして、ご飯に呼ばれて、日本語を教えて、たまに子どもたちと戯れて。
土いじりは結構重労働だけども、一つ一つ種を蒔いていけば、作業が進んでいくことがなんだか生きてることを実感できる。農作業も嫌いじゃない。
JICAの農業専門家の人とも色々話をさせてもらって、自分が体験したからこそわかることがあるような気がした。これから1年間はこの国のお米を見守っていきたい。
私の白い大根足も、そのうちほっそりとしたごぼうの足になるのだろう。
依然、自分に何ができるのかわからない。
配属先の副市長には「何をする人だ」と聞かれた。
なので、「まだわからない」と答えている。
最近同期と話して気づいたことがある。
私たちが任地から求められていることは、皆無と言っても大袈裟ではない、お金以外は。なので、必要なところに必要なお金を引っ張ってくることと、自分がやりたいことをできたら良いのではないだろうか。
この先に進む路
来るべき岐路に向けて、自分が最良の選択をできるための準備を始めた。
具体的には書かないが、あることに挑戦してみよう思う。その結果によっては、ここでの任期の短縮もありうる。でも、それはそれで良いと思っている。
自分が目指していたことが、そこまで手の届かないところにあるものでもなかったらしい。自分の自己肯定感の低さにはっとさせられる。もう少し、高跳びしてみることにした。心の中で、大学時代から今までの時間を思い出して、自己肯定感を上げておく。
これから、また勉強の日々がはじまる。
でも、次の進路は何がなんでも掴み取りたい。だから、頑張ろうと思う。
学生時代から恩師とよく進路の話をするが、彼女はいつも決まってこう言う。
「芽が出るかどうかは別として、種は蒔いといたらいいんじゃないですか」
お米も私も、今は種蒔きの季節。
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