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女性と国際協力

やっぱり、色々とジェンダーに食いかかってしまう。

3月8日、国際女性デー。

「女性たちがお揃いの服を着て行進するので、一緒に行こう」と同僚に言われていたが、同僚も私も結局行かなかった。

そして、昼過ぎに仲良しのお母さんの家に行った。

「なんで行かなかったの?」と聞かれ、

「こんなにも女性の問題があるのに、何を祝ったらいいかわからない。この炎天下に2kmも歩いてなんの意味があるのだろうか」

とぽろっと本音が出てしまった。

音楽や踊りを通して楽しむのが好きな人たちだから、女性が主役で盛り上がれる日があるだけで、十分意義があるのかもしれない。

でも、根本的に大切なところを忘れている気がしてならない。

ジェンダーは流行りですか。

活動計画の作成時に、調整員に言われたことが、なんだか忘れられない。

「やっぱり、女性のエンパワメントに力を注ぎたいです」

私がそう伝えると、
「(同期)さんのマネですか?」
と言われてしまった。

わたしが普段接しているお母さんたちの様子をみて、保健ボランティアさんの話を聞いて、そう決めた。

私の同期も、自分の任地で肌で感じて、そう決めたのだろう。

なんだか、悔しいと言うよりかは、開いた口が塞がらなかった。

私の専門は、「戦争とジェンダー」。
女性だからと、蔑ろにされてきた人がいた。そして、ここにいる。
ジェンダーの問題は、流行ではなく、ずっとここに存在してきたものだ。

ここの地では、女性の敵は、男性だけではない。時に、女性の敵は、伝統的な女性なのである。

この世界をよくしたいと思い国際協力業界にいる人間として、そこは忘れたくない。 

立とうとしないお母さんたち

先月から栄養改善のための料理デモストレーションが始まった。

保健ボランティアのお母さんたちの要望だ。
昨日、それが派生して馴染みの女性団体でも実施した。

活動はできる限りお母さんたちの自主性に任せ、フォローに回るようにしている。

しかし昨日は、
誰も動こうとせず。
私が言うまでお鍋の中を覗こうともしなかった。

「もうできた〜?」とずっと座ってるおばちゃんに言われた。

「私は給食のおばちゃんなのか?」
とモヤモヤだけが募った。

私の言葉たらずが要因なのだろうが、やり方を変えないと、私はこのまま国際協力をやめてしまいそうだ。

「草の根」ってなんだ?
「国際協力」ってなんだ?

と頭がグルグルした昨晩だった。

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