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社会変革を起こす女性リーダーを育成する研修とは?

JWLI BOOTCAMP 2022 OSAKA

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大阪市男女いきいき財団さんからお借りした厚子さんのお写真

ず~っと参加したかった女性のためのリーダーシップ研修、ついにいけました!!

8月5日から3日間、2006年から米国ボストンと日本をつなげて社会変革を起こす女性のリーダーを育成する JWLI(Japanese Women’s Leadership Initiative)の研修に参加させて頂きました!

研修概要:
2006年の設立より米国ボストンと日本にて女性リーダー育成研修を運営するJWLIが、プログラムのコアである4週間のボストン研修を3日間の合宿型研修「ブートキャンプ」に凝縮し、日本語で提供。JWLIのスピリットであるWe can make a difference! を体感できる3日間。

JWLI BOOTCAMPプログラム


大阪会場の研修を共催された大阪市男女いきいき財団さんがインスタグラムなどで投稿された上記の写真に書かれている通り、JWLI、そしてブートキャンプでもキーワードは:

OPEN, POSITIVE, INCLUSIVE!

厚子さんのポジティブさ全開の一枚

研修会場で初めて憧れのフィッシュ厚子さんに直接会うことができ、この三つのキーワードを体現されている方だなと、そのエネルギー圧倒され、彼女の熱いハグで心まで溶かされてしまいました。

一日目:柴沼俊一さんの「CHALLENGE をCHANCEに!」

JWLI-Bootcamp2022年プログラム概要

株式会社シグマクシス・インベストメント代表取締役社長、そしてグロービス経営大学院教授でもある柴沼先生からマクロな視点での世界変容とそれぞれの国や地域が迎えているチャレンジ、そしてその乗り越え方についてとても直観的で分かりやすいセッションで学ばせて頂きました。”challenge をchanceに” と背中 を押され、自分でも驚くほどパワーが湧いてきました。

私たちはパンデミックや戦争などによって、また新たなパラダイムシフトに突入して、今まで以上に共感資本や社会共通資本がより大きな価値や意味を持つようになってきていると柴沼先生のお話を聞いて強く実感。

社会共通資本という考え方だと、まさに教育という分野は社会のBEM COMMUM(COMMON GOOD)なのです。私たちブラジル学校が自分のコミュニティに必要な教育を提供し続けることが、日本として地域社会の重要な資本作りになっているという信念を固くしてくれました。

VUCA時代ともいわれる今の社会では、どんなチャレンジがやってくるかわからない、どんな明日がやってくるかわからない。その中で「CREATIVE & RESILIENCE」、進化しながら賢く生き残っていく必要があると柴沼先生は強調されました。

これを聞いて、真っ先に思ったのが…
「私たち移民はずっと日本でVUCA時代を生きてきたじゃん」
90年代の日本に一握りの情報を持って来日した日系労働者たちは長年、日本の複雑で「存在しない移民政策」に翻弄され、経済のあおりを直に受ける労働環境で常に明日の生活は不確実なものとなっている。よって、自分と家族の将来設計やキャリアなんてずっと曖昧なまま、その日暮らしをし続けている。いざとなったら帰国する可能性があるという変動性がずっと家族、そして子どもたちの生活に付きまとう。だからこそ、私たちのコミュニティには「CREATIVE & RESILIENCE」がずっと昔から根強い。

ブラジル学校自体、ブラジルコミュニティと同様、複雑な日本の制度によって、曖昧な扱いをされ、不確実な月謝収入に頼りながら、変動的な環境の中で生き延びてきた。
ブラジル学校はまさに「CREATIVE & RESILIENCE」の塊だったと思う。
これからの時代、ポテンシャルしかないと逆に自信がもてました。笑

やっと私たちの時代がきた。そんな気持ちにさせて頂きました。

二日目:山川 恭弘さんの「failure is GOOD」


JWLI-Bootcamp2022年プログラム概要

二日目のセッションではBubson大学の山川 先生から”failure is GOOD” といきなり火をつけられました!

山川先生はアントレプレナーシップ(起業家精神)の先生ですが、私は「起業」と言われるとてっきり、新しいアイディアをみつけて会社やサービスをつくるような「特定の人」向けのことを指すのかとおもいきや、必ずしも「会社をつくって、サービスを売る」だけが起業家精神(アントレプレナーシップ)ではないということが山川先生のセッションでは私の(小さいようで)大きな気づきでした。

アントレプレナーシップとは、進化・イノベーションを起こす人がもつ心得だったという新たな認識をインプットして頂けたお陰で、誰もが、自分のチームや周りにいるすべての人にもってほしいスピリッツだなと思え、これを絶対に持ち帰りたいと一言一句聞き逃さないように心掛けたセッションでした。

私はマイノリティーの教育に関わるものとして、全ての人が自分を進化させ、イノベーションを起こしながら自分の生きやすい社会づくりができたらいいのに!とセッション全体に共鳴しました。

二日目:大嶋栄子さん「構造的課題に挑むとき」


JWLI-Bootcamp2022年プログラム概要

大嶋栄子先生からは改めて、私たち女性が既存のシステムに変革を起こす重要性についてインスパイアされました。女性だから、女性が必要な支援が見える、必要な社会制度は見える。そのお話を聞いて、移民として日本で育った自分だからこそ追求できるブラジル学校の在り方があると改めて思わされました。

「当事者としての視点」というのが自分の中でより明確に。

毎セッションで自分の学びや考えをシェアすること自体、緊張する私

そして、移民、女性、母親として自分の子ども、そして自分のコミュニティの子どもたちが必要とする支援を、当事者として、意思決定を行う場、そして議論のテーブルに座ることがあれば、積極的にそこに座ることを決意。

「私なんて、、、」と遠慮をしていたら、誰もそこに上ることができなくなってしまう。その席はまた別の当事者じゃない「専門家」にとられるでしょう。

(いつも疑問に思っていたのが外国ルーツや外国人支援を「決める」側は全員日本人の「専門家」。女性支援を「決める」側が全員男性の「専門家」だったら違和感を覚えませんか?)

自分が十分な資質がないかもしれないと自信がなくても、周りを見渡して、少なくとも他の当事者がいなければ自分が進んでそこに座るしかない。

こうなったら、資質や自信なんて、走りながらつけていくしかないと。

そして、素晴らしい当事者たちが現れたら、どんどん隣の席や自分の席を譲ろう。そうやって少しずつ移民支援や多文化共生という分野で「当事者」たちをどんどん引き上げていきたいと確信しました。

実際に私が何かプロジェクトをするときは、なるべく当事者たちを多く巻き込む。可能な範囲で権限を与え、「これ、やってみる?」と今までになかったようなチャンスをどんどんシェアしている。私たちのコミュニティには私たちにしか見えていない俊才で素晴らしい人たちが沢山、埋もれてしまっている。「日本語ができない」という理由だけで、評価されず、工場で機械の一部として素晴らしい能力を無駄にしている人たちを多く知っている。

当事者として自分がそこにいる意義を再確認し、どこに出向いても自分はマイノリティーとして常に向かい風を受けることとなるが、それも覚悟していかなくては、と大嶋先生の体験談などを聞いて、心を強くさせられました。


三日目:熱すぎるピッチの発表

最終日にはそれぞれの活動にアクションを落とし込んだピッチをして、そのうちの3名がCIC(Cambridge innovation center)東京ベンチャーカフェの発表に招待されるという。

前日、寝ずに暗記したピッチで全力投球。

何かアクションを起こして、それぞれが遭遇したアンフェアな状況を少しずつ変えている、そして社会を大きく変えたい女性たちが集まったブートキャンプ。多くのピッチで本当に心を動かされました。

防災、アレルギー、子育て支援、一人親支援など、誰もが生きやすい社会をつくるために必要なアクションが当事者によって進められていると実感でき、"THIS IS THE WORLD THAT I WANT TO BELONG"「これが私が暮らしたい世界、自分の子どもたちに残したい世界だ」と思わされました。

今まで人前で話すのがとっても苦手で、緊張していつも声が震えてしまう私。
ですが、ブートキャンプの3日間をかけて、open,positive,inclusive な空気感に浸ることで、私は頭と心と体がほぐれたからか、ピッチというチャレンジにめちゃくちゃわくわくして、準備と本番に挑めました。

自分の大きな「苦手」をここで一回克服することで、次に挑める姿勢が定着。まだまだ緊張もするし、失敗もする。でも確実に次のステージへといけたと実感。この素晴らしいプログラムで最初に実感できた成長です。

どんな時もオープン、ポジティブ、インクルーシブな厚子さん

いつも私たちの背中を優しく、そして強くおしてくれる厚子さんの言葉を頂き、ピッチ発表は盛会となりました。

そして、なんと!
私たちエスコーラ・ネクターが東京でピッチ発表をする3人のうちの一人として選ばれました~!

厚子さんから沢山の愛とパワーをもらった私

ここからさらにピッチを磨きあげて、12月15日に行われるピッチ発表会に挑みたいと思います!

女性リーダーピッチナイトについて

唯一の外国人、ブラジル人として参加するので、是非応援してください~!

JWLIブートキャンプ2022大阪、全員集合!

ブートキャンプでは厚子さん、大島先生、柴沼先生、山川先生から多くの学びや力をもらい、そして、大阪市男女いきいき財団の皆さんの丁寧なサポートを受けて、この研修が終わるころには自己肯定感爆上げ状態でした。

「やってやったぞ!」クッキー♡

最終日のセッションで印象に残った、JWLIボストンプログラムに参加された、大阪市男女いきいき財団のまみさんのお話。まみさん自身がJWLIプログラムで得た「体験や知識を熟成させる」という感覚。

私もまさにそれを体感。

JWLIブートキャンプ大阪に参加して、あっという間にに3カ月も経って、この研修でテイクできた体験や知識を自分の中で熟成させています。

「女性リーダーだなんて」というリミッターを外して、

「移民、女性、母親、当事者」としての

自分にしかないリーダーシップを作り上げて、ブラジル学校を前進させていきたいと思います。

引き続き、応援をよろしくお願いします!

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ブラジル学校エスコーラネクターで勉強しているヴィニシウス君


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