見出し画像

「おめでとう!」って言われたら?

※この記事は3分ぐらいで読めます

これは、1回目の入院→退院後(2019年8月頃)の時の話です。

友人、知人、とにかく多くの人から
「退院おめでとう!」
と言って貰いました。

「最近退院した」と聞けば、
このような言葉を掛けることは、
常識の範囲内であって、
特段引っかかるような言葉では無いと思います。

ところが、1回目の退院後は、
この言葉に対して引け目を感じていました。

退院しても治らない病気であること、
むしろ退院してからの方が不安感は強いこと、
などの理由で、
「退院おめでとう!」と言われても、
返答に困っていた記憶が残っています。

「今も20種類以上の薬を飲んでて〜」と説明するのも、
相手に妙な罪悪感を与えてしまいそうですし、
「もう完全復活!なんでもこい!!!」
と空元気を出すのも無理がありました。

敢えてこう言うと、
本当にこじらせ過ぎでした

労いの言葉を掛けたのに、
複雑な表情をする僕を見て、
友人達はどう思っていたのか考えると、
申し訳ない…笑

実際、おめでとう!と出来るだけ言われないように、
退院したことをあまり言わないようにするなど、姑息な防衛線を張っていました。

さて、2019年8月の退院から、
1年半後の2021年2月の退院で変化はあったのか!

ありました

すご〜く変わりました

今は、素直に
「ご心配おかけしました!ありがとうございます!」
と心から言えます。

あんなにこじらせていた頃を思うと、
我ながら大きな成長です。

じゃあ1回目の退院時に同じような振る舞いが出来たか?
と考えると、出来なかったと思いますし、
無理に取り繕っても、余計な誤解を与えていたと思います。

1回目の退院後、
「おめでとう」と言われた後の頭の中は、

・相手との距離感(親密さ?)
・病気の状態を理解してくれるかどうか

これら二つを考慮して説明に入ってから、
・余計なことを言ったわけじゃないとフォロー
・こちらから感謝も伝える

と、なかなかに複雑なプロセスを踏んでいたわけです。
「ありがとうございま〜す!」と素直に言えなかったばかりに

割とすぐに自己嫌悪のループにハマるタイプなのですが、
過去を否定することを原動力にしたり、
今すべきことを明確にするために前の自分を殺していると、
キリが無いし、周りからも距離を取られるだけですね。

ずっと体調を気遣っていたにも関わらず、
あっさり再発→入院して、
まあそれなりに凹みもしましたが、
これだけ以前との違いに気付けたのだから、
1回目は本当に大変だったね!立派に2歩目を踏み出した自分偉い!
変わったんだから凄い!

と思うことにしました。

まだまだこれから先のことで思うことはたくさんありますし、
病気のことで何か聞かれたりして、
言葉に詰まることも多々あります。
なにせまだ2年程の経験しか無いので未熟なもんです。

でも、
せめて「おめでとう!」と言われたら、
「ありがとう!」と返して、
日常生活を送れるありがたみを、
シェア出来る余裕ぐらいは持っていたいなと思います。

特に、インスタで「明日退院ヤッホー!」みたいなストーリーを投稿した時とか、
10人くらいからポジティブなメッセージが来て、本当嬉しかったです。笑
自分の単純さに救われた瞬間でした笑


退院して調子に乗って散歩ばっかりしてたら、
右膝が痛くなってしまったので、
安静ついでの雑記でした。
読んで頂いてありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?