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入院をざっくりと実況する④ 2/5〜2/7

前回分はこちらです↑

11日目 2月5日


・見た夢の話。
中学?のクラスの副担任として働いていた。
しがらみはあるし、休みは無いし、給料安いけど、なんだかんだめっちゃやりがいある!
けどもうこんな仕事しねえ!
と複雑な心境で授業の準備やら生徒の相談に乗ったりしていた。
教員は全く目指してないのだけど、てんやわんやで楽しい夢だった。ちょっと年とキャリアが俺よりも上、ってだけでイビってくる教員がいたことを覚えてて、目が覚めてもイラッとしてウケる。


・7時前にゆっくり起床。それもそのはず、昨日はアメトーク観てしっかり夜更かししていたからだ。眠気はあるけど、気楽に朝食まで過ごす。

・リハビリは昨日と違う人で、とりあえず見て貰うだけで10分程で終了。そっから、シャワー→レントゲン→点滴と怒涛のスケジュール。

・ベッドのシーツ交換の日だったけど、シーツが新しくなっただけで気分が良くなってしまう自分の単純さに救われる。綺麗なシーツは最高〜

・点滴してる時に、サバサバ系仕事出来る看護士さんと話す。趣味の話になったので、遠回しにダンスやってることを伝えると、何とヒップホップ経験者でベリーダンスをやってるらしい…。「僕もアフリカンとかやって、今はハウスとか色々やってます〜」と話すと盛り上がる。
話の大筋はやはり「コロナ憎い」と「もうただでは転ばない」だったので逞しくて良かった。

・念願のリツキサン二回目。点滴中も適当に昼食を済ませ、ほぼ寝ていた。
終わってから、コンビニに行こうとエレベーターに向かうと…「患者さんはコンビニへの移動も制限させて頂くことになりました」とのこと…。

マジでか!?都合4回くらいは行ってたけど、あれ既に脱走だったのか!?

これはマジで緊急事態だ…。ただでさえ狭い行動範囲がより狭くなってしまった…。というか買い出しとかも頼まなきゃいけないのか…。

〜小一時間ほどふて寝〜

・「ふて寝」ほど非生産的な行動も無いけど、他に出来ることもなく、横たわっていたら、看護士さんがお盆を持って部屋に入ってきた。

「これ、調理室で貰ってきました!」



飛び起きて喜んだくらい嬉しかった…。捨てる神あれば拾う神あり、ってことで有り難く頂戴しました。本当に助かる〜

・夕飯はもう何なのか覚えてないけど、とりあえず貰った調味料で贅沢してやりました!!!最高の猫まんまが作れました!!!猫になるぞ!!!俺は人間をやめるぞ〜!!!

・netflixで「シェフズテーブル」というプログラムを観る。

S1E4の「ニキ・ナカヤマ」さんの回は、日本人の父に厳しく育てられ、伝統的な料理店で学び、LAで懐石料理の店を成功させていた。

ニキさん一人の力でなく、女性のパートナーと創り上げる店に対する確固たる誇りが、女性社会のフードビジネスを生き抜いている強さなのかも。ひたすら格好良かった。

現地の方のオープン当初?のブログが出てきて面白かった。

https://www.google.co.jp/amp/s/gamp.ameblo.jp/shokutsuclub/entry-10958094535.html

・ネットで目に留まった見出しに、「腎臓」「胎児」とあったので読んだら、生命の話だった。自分と比較とかするわけじゃないけど、どんな状況であれ、生きてることには感謝出来る余裕は持っておかないと、だね。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/79713

12日目 2月6日


・6時過ぎに起床。酸素吸入器のチューブは、鼻が痛くなってきたし、spo2モニターは指が痛くなってきた…。
ほぼ何も感じないくらいの小さな痛みが積み重なってきてるっていうのは、長期戦に入った証拠だ。もう一踏ん張り。

・朝食後、三人くらいの看護士さんが部屋に雪崩れ込んできて、アルブミンの点滴のチェックをしてくれた。こういう時、若手とベテランさんの上下関係が分かってしまう。皆頑張っている。丁寧にチェックしてくれた。

・点滴中、ぼけーっとしてたら、リハビリのOT(作業療法士)さんが登場。若い方で色々どころか根掘り葉掘り聞かれて、聞かれるがままに喋ってしまった。俺も相当ストレスが溜まっていたのかも。でも、こういう時に吐き出せるとなんだかんだで楽にもなれると改めて実感。強がるのは本当意味無いって、頭じゃ分かってるんだけどね〜

・お昼ご飯はミートソース!
久々の当たりでテンションに任せてすぐ完食。やっぱり麺!!!



・昼食後、栄養科の人が部屋に来る。
ぼそぼそと喋っていて聞き取りにくく、雲行きが怪しくなる…。
どんな要望をしても「担当医と話して頂いて…」の一点張り。
何しに来たんだ…!?と途方に暮れかけていた頃、
「昨日来ようかとおもったのですが、体調が優れないと聞きまして…」
何だそれ!?誰が何のためにフォローしたのあばばばばと、脳がパニックになってしまい、やや半ギレになりながら
「そもそも食欲無いわけないし、小さい卵焼き2個で米食わそうとすんな」
と人としての器がミジンコレベルになって終了。小っちゃい!とても小っちゃいね!!
負け!自分にボロ負け!!!

・自分が悪いのに、イマイチ納得出来ないモヤモヤ感を抱えてることにしてリハビリの時間に。
座って足を上げ下げする練習をした。それ以外にも、これまでやってた仕事なども洗いざらい話した。今回PTさんにはとても感謝🙏🏻

・リハビリ中、看護助手さんから「amazonの商品をLAWSONで受け取る場合は、本人が行っても大丈夫だそうです!」と…。

いや、それ早く言って!と思うのも束の間、すぐに用意して、久々にローソンへ。

ローソンへ行くには、建物が違うから、一旦外に出てから、また病棟に入り直す。
一瞬だけ浴びれた陽の光のなんと気持ち良いことよ!!!

ちょっとでも外を歩く自由がこんなにも嬉しかったことは無い…。というか、皆には無い経験であって欲しいけど。だって、辛いもん

ローソンで商品を受け取って、部屋へ戻る。たったこれだけのことでも大冒険に出た気分になれた。

・親から洗濯物やら頼んでたモノが届く。有難い〜。

・担当医の先生が来室。「弾性ストッキングを買って貰って〜」とのこと。一セット3000円のモノを容易く買えっていう感覚は分からないような分かるような…やはりここでもモヤモヤしてしまうけど、代わりに看護士さんが包帯を巻いてくれるらしい。長引くと医療費が気にかかってくるから、明日計算しとかなくては…。

・ 夕食、ホイル焼き!
の鮭とか入ってないバージョン!
つまりホイル!!あんまりだったから、ホイル齧ったけど、場所によって微妙に味が確認出来たところで夕食はフィニッシュ🤯

・夜も本読んだり勉強したり…だけど、今日は正直ちょっと疲れた〜。それだけ頑張れたってことにして、明日は穏やかに過ごせることを祈って眠る。

13日目 2月7日


・5時半くらいに目が覚める。体重測ったら、初めて増えてなかった!減ってもなかったし、一喜一憂も良くないけど、これは嬉しい…。

・朝食後に前も来てくれたアジア系の看護士さん。「寝てると包帯ズレちゃうんですよね〜」と何の気も無く伝えると、爆笑され、手際良く巻き直してくれた!
その間も色々話したけど、間合いに飛び込んで来るの上手い人って本当に居るんだよなぁ…。おかげで精神的にだいぶ楽になった。救われるぅ〜

・昼ごはんは、じゃがいものチーズ焼き、味噌汁などいつも通りだったけど、今日はみかんが付いていた🍊

もうね、金色に光り輝く幻の果実じゃないですか…。

(指に付けてるのは血中酸素濃度を計る機器です。)

冷蔵庫で冷やして、丁寧に剥いて、筋も取って、こんなにみかん味わったことも無い…泣

甘味と酸味の絶妙なバランス、
千切って食べ易い形、
水分とつぶつぶの食感の楽しさ、
どの角度からでも愉しめる。

いやぁ、みかんてテーマパークだったんだなぁ。
だって、これ皆食べたくて行列するでしょ。
入場料も必要でしょ。


・結論:みかんはテーマパーク


・利尿剤が効き始めたのか、やっと体重が減ってきた…。ただ、倦怠感や疲労感は今までより強めで、増える時よりも減る時の方が大変なのは仕方ないか〜。

・日勤の看護士さんが上がる前に「明日はねー!いっそがしいよー!」と言いながらスケジュールを聞かせてくれた。足のエコーやらレントゲンやら確かに忙しそうだけど、あまりのテンションの高さに笑ってしまった。助かる!

・勉強したり、本読んだりしながら夕食も済ませ、またタスクに戻って…。
疲れたけど、こないだのダンス話で盛り上がった看護士さんが夜勤らしく、足の包帯を巻き直してくれた。
こういう時に、担当の看護士さんが合う人が続くのは精神的に良い影響があるから、今日はちょっと元気な気がする。

・そういえば、今回の入院は割りと看護士さんとコミュニケーションを取るようになった。
だからと言って何が変わるわけでもないけど、ある意味で自分を試してるのかも。自分で自分の身体を使って実験していることで、冷静になろうとしてるのかもね。

・有吉ぃぃeeeeeが100回記念らしいけど、一昨年の入院でハマったこの番組を、また病院で観るとは感慨深い…!!!
200回記念こそは、家で観たい!!!

つづく

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