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実務翻訳って何だろう?

翻訳業界には、主に2通りあります。

一つがメディア翻訳(書籍、映像等)です。そしてもう一つが実務翻訳です。

実務翻訳とは、ビジネスに関わる一切の翻訳業務のことで、翻訳需要の8割以上を占めているといわれています。ジャンルは、広告、法律、金融、コンピュータ、医学など、多岐にわたっています。同じお客様(企業)から、複数のジャンルの翻訳をご依頼いただくことも珍しくありません。

さらに、業務として依頼される内容も、簡単なビジネスメールから、パンフレット、契約書など、分量や用途も様々です。

実務翻訳の主な目的は、国際的な取引を円滑にすることです。そのため、何よりも原文の内容を忠実にくみ取り、それを正確に読み手に伝わるようにすることが重視されます。

ですから、英語力はもとより、日本語で的確に表現できる力、さらにはそれぞれの分野での一定の背景知識も求められるわけです。

このように聞くと、あなたは「自分は、なんの背景知識も持っていないので、実務翻訳はムリ」と思ってしまうかもしれません。しかし、翻訳作業に当たっては、すみからすみまで知っている必要はありません。

つまり、「知っていること」も大切ですが、「いま知らないことでも、自分で調べて答えをみつけられること」も実力のうちと言えるわけです。

いまはバリバリ活躍している翻訳家も、最初は何の知識も持っていなかったはずです。それでも、常に高みをめざし、様々な経験のなかで少しずつ表現や知識を身に付けてきたことが、現在の活躍につながっているのです。

もちろん、実力に個人差が出ることは否めませんが、ある程度の翻訳のコツやパターン、一定の背景知識を学べば、あとは努力次第で、翻訳力を高めていくことは可能です。

様々な仕事に向き合うなかで新しい課題にぶつかり、わからないことを調べて何とか乗り越え、その途中で新たな情報に出会い、知識を増やしていく。あるいは、翻訳の表現を工夫していくうちに様々な技術を身に付けていく。そのようなことを繰り返しているうちに、レベルアップしていく方が多いのも事実です。




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