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『Iccoka online2021』上演の部が終わって

12/11(土)、何とか公演終了いたしました。

オペレーションミスによる未配信状態に気付くまでに時間がかかってしまい、また一人で対応していたのでお客さんにコメントを書く余裕がなくの、一時間後発進でした…余裕持ったスケジュールを組んだ筈でしたが…

待っててくだったみなさん、ごめんなさい。

でも、それでも待ってくれていたみなさん、ありがとうございます。

今日から余分な映り込みや音声をカットしたアーカイブ版が2021/12/31まで配信中ですが、


編集作業しながら観てても、素晴らしかった。


何が素晴らしいって、
公演一週間前募集したTwitterで集まった役者さんたち、うまいし、何でこんなに役にぴったりなの!!

どの方々も個性的、魅力的、魅惑的です。

高木郁佳さんに撮ってもらった集合写真


いや、本当に観てほしい。
作品もだけど、この素晴らしい役者さんたちに出会ってほしいです。

観たら、みなさん、みんなのこと、好きになると思いますよ。

役者さんたちの素晴らしさは、実際に観てもらうことにし、ここではこの公演をして、個人的に思ったことを綴ることにします。



私の主宰するIccoka(いこっか)は、今年10月に公演を予定していましたが、夏直前のコロナの猛威、ちょうど第5波が始まった頃なりますか、そこで中止決定をしました。

すべて諸々考慮して、やるのはよそうとと早々に決めてしまった訳です。


だけど、この状況でできることで関わる人みんなが幸せな方法になることはないかしら?

それだけを考えた結果、生まれたのが、参加型企画『生きる』です。

私が書いた短編『生きる』を使って、各々パフォーマンスをしていただく企画です。
詳しくはこちらに↓


これはIccokaの台本を知ってもらうという点もですが、演じる人も、観る人も、創る人にもメリットがあるのではないかと思い、やることにしました。


これとプラスして、去年上演できずにいた台本2本を上演することにしました。
それが始まりにある動画です。

去年もコロナの影響を受け、オンライン公演に切り替えました。当時は、今でこそ流行っている?タイマン形式の公演で、Iccokaと知り合いの作家さんお二人にも参加してもらいました。

その道のり、様子の模様がこちら↓

オンラインで何かをやることが初めて。
わからないことだらけ。
そして、世の中もわからないことだらけの中、一致団結で何とか終えることができました。


その時の経験があり、
私のスケジュールの予定もあり、
…一週間間で公演ができるんじゃない?
となった訳です。

普通はやらないんだろう。
けど、私はやりたかった。

初めてのこと。
未知の世界は怖いけど、見えない楽しみがある。

そして、今、苦しい時期の人に何かしたかったというのもあります。これは公演中にも言ったことですが、

自分自身が11年前、介護の為、東京で得たすべてを捨てて地元に戻りました。

やりたいことができない辛さやもどかしさ、苦しみ。

そういったものをすでに経験していたので、より客観的に世間を見れているんだと思います。

だけど、最終的には自分がやりたい気持ちが一番になるのですが。



一週間で0からオンラインで公演をすることはとても大変でした。

演じてくれる人が集まるのだろうか?

という所から始まり、各所何かしらどうなんだろう??ということばかり。

途中、1つの台本が著作権に引っかかるかも!という不安がよぎり、全部書き換えることもしました。

そんな中でも、始めたんだから何とかなるだろという気持ちもあり…


始めは淡々と時間が過ぎていきました。
事務作業のようなことばかり。
一人で黙々とやってました。

募集で人が集まり出す。
DMで人とのやり取りが起きる。
ちょっとずつ、慌ただしくなり、

公演2日前、これは役者さんからしたらもっと早く台本ください!案件だけど、本当に待っていてくださって、ありがとうございました。

観たことをない人をキャスティングするのは、ほぼ直感でギリギリまで判断を粘った結果です。…それが光をそうしました。


実際に役者さんとお話したのや稽古させてもらったのが、 はじめましての方で早い方で公演前日。当日初めて会った方もいます。


オンラインで人を募集して、こんなにも良い人たちと出会えるなんてという衝撃と、

人が集まれば、集まるほど、私の過ごす時間がぎゅっと色濃く、そして短縮され、倍増していた感じがします。それが細胞のようにどんどん成長していく感覚で不思議で、かつ力をもらった感じがします。


……


上演のことは一番初めに書いたので省くのですが、
オンラインだけで人を集めるのが初めてで、ちょっと怖さも感じてたんです。

でも、これまで私の周りにはいない人ばかり集まりました。

みなさん、演技もですけど、お人も良く、とても誠実に役と向き合ってくださいました。

そして、ありがたいことにどなたも作品を、役を好きと言ってくださった。


一番うれしかったのは、今回達男を演じてくださった正木健久さんが

「達男みたいな役をずっとやりたかった。達男みたいな人が憧れです。」

   

こういう言葉を作家として初めて聞いたので、めちゃくちゃうれしかった。

自分の描いた人物がこうも人に好かれるとは、何だかちょっと恥ずかしくもありました。

それは私が今回出た、

麦子であり、
伊織であり、
陽子であり、
小春であり、
漣太郎であり、
達男であるから。

私のどこかの部分が飛び出ての役。

自分のことを褒められたように、実際に褒めていただいてました。てへ。



また、何事もなく、みんなが温かな空気で終始いれたことも素敵なことでありました。

みんな、和気あいあい。

ほぼオンライン演劇初のメンバーが揃っていて、私も私でトラブってばかりで、ずっとバタバタしていましたが、みんなに笑顔が消えなかったことは、私が主宰として叶えたい願いの一つで、


これまでやってきて、一番楽しかったし、良かった。



自分自身が変わったんだろうな。


と思います。



出会う人が確実に変わったこと。

トラブルも終始楽しめ、何より、前より人に何かを与えることが怖くなくなった。

だから、今、この企画をやれたのだと思います。



人に出会うのが楽しみになったのは、豊橋での経験が大きい。

だから、コロナ禍の中、あのオーディションに行った私にありがとう。とも。

そういうことがわかった意味でも、無理くりでやって良かった。


最後に、

本当にむちゃくちゃな企画に付き合ってくれた、

南雲沙羅さん、
lorisさん、
木村仁美さん、
高木郁佳さん、
滝上裕二さん、
正木健久さん、
舞芸同期のゆーこちゃん。

本当に、ありがとうございました。


そして、公演を観てくださったみなさま、これから目にする方々がいるからこそ、役者さんや作品は輝くことができます。

観てくださって、本当にありがとうございます。


まだまだ大変な世の中ですが、
みなさまが演劇以外でも小さくても好きなことをして、日々楽しんで、ご自身を幸せにしていただければいいなぁと思っています。





『Iccoka online2021』

*出演*
「ガンバレの目玉焼き」
麦子  南雲沙羅
伊織  loris

「マザーズ&ガールズ 〜にじのした〜」
陽子  木村仁美
達男  正木健久
漣太郎 滝上裕二
小春  高木郁佳

ト書き(共通)Yuko


「生きる」
朗読  井川いずみ


*作・演出 井川いずみ


*音響、映像オペ
      井川いずみ
*音楽制作 水野郁子(クラシノユニット)
*制作協力 関口優子
*スペシャルサンクス 
      四方田直樹
     (Sky Thatear PROJECT)
      古民家 くまから洞
      久留里町家珈琲

*フライヤー、企画制作
      Iccoka





出会ってくれて、記事を読んでくれて、ありがとうございます。演劇をやっています、創るのも、立つのもです。良い作品を届けれるよう、日々やって参ります!