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ICEHAPx千葉市未来の科学者育成プログラム「放射線を見てみよう!」

 12/5(日)に、千葉市未来の科学者育成プログラムと初タッグを組み、千葉大学西千葉キャンパス内の物理実験室にて「放射線を見てみよう!」を開催し、千葉市内の小中高生と霧箱実験に挑戦しました!

千葉大学物理実験室にて

午前は小学生とその保護者、午後は中高生と2回に分かれて行いました。
はじめは、当千葉大学の有賀昭貴准教授(素粒子実験研究室)と清水信宏助教(ICEHAP・ニュートリノ天文学研究室)による素粒子や放射線についての講義があり、これから挑戦する霧箱の原理についてみんなで学びました。
また素粒子実験研究室が参加しているFASER実験、そして当ICEHAPのIceCube実験についてもそれぞれ紹介がありました。

真剣に先生の話に聞き入っている様子


参加者の方々には、霧箱をセットするところから挑戦してもらいました。午前は親子で、午後は2人1組で協力し合い、画用紙を切って容器の面を囲いエタノールをかけて、ラップをシワのないようピーンと張ったりとみんなで頑張りました。

実験だけでなく、霧箱もいちから手作り
エタノールをかけているところ
親子での共同作業

容器の下にドライアイスを設置し数分待つと白いふわふわしたものが現れました。みんな容器の中身にくぎ付けです。宇宙線ミューオンやベータ(β)線など自然界に存在する放射線が容器の中を横切り、時折特に太く目立つアルファ―(α)線が現れると「おお~」とあちらこちらから歓声が聞こえて来たりしました。


一通り自然に存在する放射線を観測した後は、ベータ線とアルファ線の追加サービスも行いました。アルファ崩壊している様子を真剣に見つめる生徒さんらの姿がとても印象的でした。


始めは遠慮がちだった参加者の方たちも、観測後の質問コーナーでは次々と手があがり、観測した飛跡について質問があったり、アイスキューブ実験についても尋ねる生徒さんもいました(うれしかった!)。

「先生、質問!」


素粒子実験研究室とニュートリノ天文学研究室所属の学部生と大学院生もサポートで参加してくれ、小学生よりも楽しんでない??ってシーンも多々目撃しました!

小学生も大学生も、霧箱の中に視線はクギづけ!


千葉大学の物理実験室を今回お借りしたのですが、室内にあった実験器具や廊下に貼ってあった元素周期表を熱心に眺めている子もいて、今回のイベントをきっかけに千葉大学に将来進学してくれる子がいるといいなと思いました。

講義を聞きながら、一生懸命ノートを取っている子もいました。


ご参加いただいたみなさん、本当にありがとうございました。また遊びにきてくださいね。そして、ご協力いただいた千葉市教育委員会の方々、そして素粒子実験研究室とニュートリノ天文学研究室の皆さん、そして先生方、お疲れ様でした。

代表の生徒さんからお礼の言葉をいただきました。


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