旅に出たいと思った過去の自分を恨む日

はじめまして、哀須(あいす)と申します。
どうやらニックネームはすぐ変えられるらしいので、この名前がいつまで続くかは不明である。
ちなみに正式名称は哀須のん、と言う。
どこかで聞いたことのある名前だって?
夏場とか風邪を引いた時に、よく使う?
いや、気のせいでしょう。
おかしいな、今私がいるのは室内だというのに、突如として寒くなったようだ。
おお、寒い。

それはさておき。

記念すべき第一弾の記事だと言うのに、正直何を書けば良いのか、頭を悩ませている。
なぜこんなに悩んでいるのか、答えは簡単だ。

せっかくなら面白い記事を書きたい。

そんな、見え見えの見栄を張るからである。
さて、私は「ミエ」と何回言ったでしょうか?

申し訳ない、どうやら言うべき季節を誤ったらしい。
ちなみにご存知だろうか、親父ギャグを言うとき、人は疲れているそうだよ。
ならば私も疲れていると言うことになる。
既にこの記事で、2度ほど軽めのブリザードを巻き起こした。
それでは、なぜ疲れているのか。
これは非常に重要な問題である。そう、私にとって。

思い起こせば、私は2週間前から疲れていた。
出張で、鈍行に揺られ2時間(今の時代、鈍行と言って通じるのだろうか、と一抹の不安に駆られたが良しとしよう)、疲労困憊した私はものの見事に風邪を引いた。
熱は出なかったが、喉の痛みと鼻水が、凶器となって、私の体力と気力を根こそぎ奪っていった。

「風邪ひいたの?」

親切心でか、それとも単に世間話の糸口か、無邪気に尋ねてくる同僚たちに、「喉がいてぇんだよ、喋らせんな」と殺意に似た何かさえ覚えながら、「インフルエンザじゃありません!」と身の潔白を証明した。

そして、2週間。

ほぼ風邪が治った私は、スケジュール帳を見て気付いた。

「やべ、週末旅行入れてんじゃん」

そう。
転職して半年、ストレスが溜まってきたなぁ、なんて思った私は、一泊二日の旅行を入れていたのだ。
仕事ができる人間だなぁ、私ってやつは。
常に先を見据えて行動する、なかなか簡単にできることではない。

でも何故かな、何故「温泉旅館でまったり」な旅ではなく、「ホテルは寝る場所、どんどん観光すっぞ!」なスケジュールにしたのかな、過去の私。

仕事のできる人間であっても、さすがに、風邪が治りかけた矢先に、立て続けに出張が3件入り、そして疲労困憊のまま観光三昧というスケジュールになるとは、見越せなかったらしい。
しかも、ホテルのキャンセル料が発生する、というタイミングである。

あーうん、仕方ないね。仕方ないよ。

でもやはり、新幹線に乗って駅弁をかっ喰らい、仕事のメールを確認する私は、過去の自分に軽く恨み言を漏らすのであった。

秋田の鶏めし(駅弁)、美味い。

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