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【強すぎて】18-19激闘UCL優勝決定号_中編 【たまりません】

Q. なんか色々書いてますけど、さけしさんのシティのシーズンレビューのパクリですよね?
A. …はい

さ、開き直ってまいりましょう。GK、DFについて書いた前編はこちら。

今回はMFについて。

MF

No.3 ファビーニョ(新加入)

 モナコからやってきたブラジル人アンカー。手足がめっちゃ長い。パスを循環させる気の利いた位置取りとか、未然に相手の攻撃を摘み取る危機察知能力とかは某水色のフェルナンジーニョには若干劣る。なんなら「あー、そこ空いてたんですね失敬失敬」みたいなうっかりミスもあった。特に序盤はいわゆる「プレミアの水(オシャレな言い方してるが要はプレーテンポと畜生タックルとマーティン・アトキンソン)に合わない」感じだった。
 しかしクロップが我慢強く起用していると徐々に適用。やたら長い脚がワケわかんない角度から伸びてくるという独特なボール奪取、レンジに関わらず正確に届けるパスなどでばっちり貢献。最終的には前述のとおり、リバプール不動のアンカーとなった。
 また、本職が誰もいないという悲劇的な状況でもCBを任され、見事に勝ちへ導いた。とはいえもうアンカーの一番手であることは疑いようがないので、「SBもできます!」みたいなのは実は就活生の面接でのハッタリみたいなものでしたと白状してくれても構わない。
 基本そこまでパリピっぽくはないが、フィルミーのとモレーノとつるむことが多かったからか、インスタは男子校生みたいなテンションでいるシーンが多かったように思う。あと嫁さんがきれい。もげろ。

No.5 ジョルジニオ・ワイナルドゥム

 通称「ジニ」。アンチになりたくてもアンチになれそうにない、柔和な笑顔が持ち味のマルチロール。とにかく「無事是名馬」を地で行く選手で、ほとんど全試合に出場。フェイエノールト卒でリバプールに来るオランダ人は皆頑丈。ソースはカイトとジニ。
 頑丈だけでなく賢いのもカイトとの共通項。インサイドハーフだけでなくアンカーでも水準以上の貢献をしてくれて、すわアンカーはジニで確定かと思わせた試合が2試合くらいあった。(ファビが適応したのでアンカー起用はなくなったけど)
 とはいえ貢献の仕方は地味だよね、気づいたらビルドアップのルートを作ってくれる妖精さんなのかな、と思ってたら今年は記憶に残るゴールを頻発。特にホームバルサ戦の2発「なんでそこでフリーなんだ」という代物だった。全国の彼女の前で通ぶりたいサッカーファンは、とりあえずジニを誉めとけばいいと思う。HUBか何かでビール片手に、「今のゴールはワイナルドゥムがいたからだね」と訳知り顔で呟けば、村上春樹小説の主人公ばりに容易く意中の子と寝られr。。。かはわからない。
 オフザピッチではクリスマス企画でチームメイトにプレゼントを贈るサンタ役を全う。ファン・ダイクには白封筒(クリーンシート)、ギタリストのアリソンにはビートルズのバンドスコア、ロヴレンにはズッ友のサラーのマグカップなどなど、ひねりの利いたプレゼントを渡しまくった。渡した後に選んだ理由を嬉々として説明していた。かわいい。

No.7 ジェームズ・ミルナー

 IHはもちろん、SBもこなす現代屈指のユーティリティ。今年も「インテンシティとバイヴスまぢアゲめ」クロップ・リバプールでも何気に仕事をこなしきった。ちょこちょこアジリティの低下や、ぁゃしぃ守備もあり、鉄人も人の子かと思うシーンもあったが、副キャプテンとして一歩引きながらもチームを鼓舞する姿、先頭切って守備のスイッチを入れる姿勢は、ありていだが「プロフェッショナル」と呼ぶに相応しい。
 また攻撃でもシティでダビド・シルバの理解者だった賢さを活かして、位置取りと長短のパスでWGやSBを引き立てた。あとPKは今年は安定して決定率100%を記録。スタメンでもサブでも見事仕事をこなすミルナー、来季も頼れる副キャプテンとして君臨することだろう。
 ファン・ダイクに「年寄り」呼ばわりされた腹いせで、ゴールを決めた後に杖をついて歩くゴールセレブレーションを見せたことも。(上の画像がそれ)そのうち笑点の円楽vs歌丸のように、「やるかジジイ!」「アーノルドくん、フィルジルさんの座布団全部持ってって」という掛け合いが見られるかもしれない。あと去年のクリスマスでは「面白い動画を送ってきた人にユニをプレゼント」という個人企画#makemillylaughもやってた。

No.8 ナビ・ケイタ

 ギニア生まれレッドブル育ちインテンシティ高いやつ大体友達、走れてパスも出せてドリブルもできるモダンなMF。…という触れ込みと5275万ポンド(約78億円)もの移籍金、そしてジェラードの背負った背番号8という鳴り物入りっぷりでリバプール入りした若きMF。だが序盤は本当に苦しんだ。切り替えの速さやすんなりボールを運ぶドリブルなどは、なるほど前評判通りといったところだったが、ジャッジに笛を吹いてもらえなかったり、フィジカルで相手DFにボールをむしり取られたりというシーンが散見。本来の輝きを見せることはなかなかできず、売却の噂も出た。
 しかし最後まで途絶えなかったクロップ先生の信頼に徐々に応えはじめ、4月には遅まきながら見事プレミアリーグ初ゴールをマークする。そこから自信を取り戻し、速攻・遅攻どちらの鍵も握る存在となった。自陣深くで小さな身体をするっと入れてボールを奪取、そのままスルスル持ち上がる「ひとりカウンター」を発動したり、マネの負担軽減に一役買った。
 だが、ボールを身も心もズタズタにされたアウェイバルサ戦で負傷。そのままシーズンを終えてしまった。来季の捲土重来に期待したい。
 割と大人しいタイプで、まだ英語は勉強中っぽい。フランス語がわかるレッドブル時代の先輩マネが面倒を見ている。とはいえホームバルサ戦での大逆転劇の時には、まだ脚も治ってないのにテレビ観戦中にはしゃいで立ち上がるなどお茶目なところも、、、ってお茶目で済まんだろそれ。コルンマイヤーさんに叱られるでキミ。

No.14 ジョーダン・ヘンダーソン

 愛称は「ヘンド」だが、筆者としては「ヘンさん」と呼びたい。加入以来ずーーーーーっと言われ続けてきた「ジェラードの後継者」という重荷に耐え、ついにビッグイヤーを掲げた苦労人系キャプテン。往年のフジテレビのす〇るとMONDAY FOOTBALL的ポエムをぶっこみたい気分だが、長いのでやめとく。けれど、ヘンさんがビッグイヤーを掲げた瞬間にボロ泣きしたリバプールファンは筆者だけじゃないはずだ。
 シーズン当初は昨シーズンからコンバートされたアンカーでプレーするも、4-2-3-1へのシステム変更や案外ハマったジニのアンカー起用の煽りを受けて出場機会を失い始めると、やがてファビーニョがフィット。リード時途中投入されるクローザーという位置付けになった。
 風向きが変わったのは年明け2月ごろ、インサイドハーフに戻された時。そこからのヘンさんは「待ってました」と言わんばかりに本来の動きを発揮。アンカーの時のようなタッチダウンパスは少し減ったが、「本当にカカト慢性的に傷めてんのか?」と思うほど敵陣に駆け込むフリーランは彼の本領発揮といった感じだった。圧巻だったのはリーグ戦のチェルシー戦か。颯爽とペナ脇に滑り込むとドンピシャクロスでマネのゴールをアシスト、そしてこのリアクション!エモい!エモすぎる!(十万石饅頭のCM風)

アシスト以外にもスペースを献身的に埋めたり、アンカーのファビがインターセプトをしやすいようこまめに相手のパスコースを消したりと大活躍。
この辺りからクロップ先生の信頼を勝ち取ると、終盤戦UCL決勝までの快進撃の立役者となった。
 キャプテンとして実直にタスクをこなす真面目っぷりの反面、ハメを外すと色々アカンことをするタイプ。たぶん子どもの頃は悪ガキだったのでは。過去にはララーナとパンイチで自撮りしたりしていたが、今年のUCL決勝の帰りもビッグイヤーを足置きに使っちゃったりしてる。

No.20 アダム・ララーナ

 元祖「この選手誉めとけばサッカーわかってる風を装える」系テクニシャンも、今シーズンは苦悩のシーズンだった。シーズンのっけから鼠蹊部を傷めてアウト、その後4-2-3-1導入でサイドハーフも、、、と思ったがなかなかマネ、シャキリの牙城を崩せず。結局リーグ戦13試合、UCL3試合の出場に止まり、0ゴール0アシストと悔しい結果に終わってしまった。
 だが、それでも1シーズンに最低1回は輝きを放つ、在りし日のロシツキーのような病み付きの魅力を放つのがララーナ。リーグ戦のバーンリー戦は精力的に(というか若干動き過ぎなくらいに)動き回る彼らしいパフォーマンスで大々的に勝利に貢献。3点目の起点となった切り替えの速さは彼の代名詞ともいえるプレーだった。

来季残るかどうか去就は不透明だが、まだ終わらない選手だと思う。出ようが残ろうがララちゃんの今後のキャリアに幸あれ。
どうでもいいけどフットサル行くと、リバプールユニ着てる人のララーナユニ率めっちゃ高いのアレなんなん?



No.21 アレックス・オックスレイド=チェンバレン

 通称「チェンボ」。昨季快進撃の立役者となりつつも終盤に負った右ひざ前十字靭帯大ケガにより長期離脱。今季の出場すら危ぶまれたが、見事シーズン中に復活。これもリバプール・サポーターズクラブ・日本支部の皆さまが贈呈した千羽鶴の効能か。
 復帰したのは第36節ハダースフィールドa.k.a.秦野戦。柔らかなタッチのワンツーを決めるもゴールには結びつかない、、、みたいな惜しいシーンを作ってはいたが、若干わがままBODY気味でまだ絞りきれてなさそうだった。とはいえ、笑みを浮かべながらプレーしてる彼の姿からは、どこか「サッカーできる喜び」みたいなものを感じた。改めておかえりチェンボ。
 UCL決勝後はひとしきりロッカールームで騒いだあと、そのままスターリッジパイセンとクラブに直行。結構な頻度でパイセンと行動する辺りに田舎のマイルドヤンキー感がある。クラブはそんなチェンボに期待しているようで、来季は退団内定のスターリッジパイセンの15番を引き継ぐ予定。そういう「パイセンマジリスペクト」なところも含めてマイルドヤンキーっぽくていい。けどその割にはスターリッジ退団に関してコメントとかしてなかった気がする、、、あと彼女がきれい。もげろ。

No.23 ジェルダン・シャキリ(新加入)

 通称「ビッグ・シャック」。入団時の画像が「同僚が定時で上がりして残したタスクを無感情にこなす技術者」みたいな顔していた。入団前はストーク時代のわがままBODYっぷりに「果たしてクロップのおんどりゃーサッカーに適応できるのか」などという不安の声もあった。(フェキルが来なかった失望感をぶつけられていた可能性も無きにしも非ず)
 事実、プレスはカバーシャドウもへったくれもない暴走機関車感あふれるものだったり、守備時の1対1はあっさり抜かれたりとエンタメ性を(悪い意味で)助長していたが、そんなマイナスを補って余りあるプラスを提供した。昨季ボールを持たされると持ちネタがないという、単発ネタ芸人状態だったリバプールを、ひな壇もいけるマルチ芸人に進化させた立役者の一人といえる。とりわけ4-2-3-1導入時はキーマンとして活躍。マネ、ボビー、サラーの3人衆に続くアタッカーとして名を上げた。マンチェスターの赤い方とのゲームで、出場時間20分で2ゴールを奪ったのは今シーズンのハイライトだろうか。この時期のシャキリは止めようがなかった。

「フェキルの代わりがシャキリって微妙すぎやろー」とか言ったシーズン前の俺よ、泣いて詫びろ。
 後半こそトーンダウンしたものの、ファン・ダイク兄貴に「お前が蹴れ」と言われてヘコヘコしながらドンピシャクロスを供給してアシストしたシーンなど、1点が欲しいときのジョーカーとして貢献。5回ブレーキランプ点滅はアイシテルのサイン、IHにシャキリはコジアケロのサイン。
 W杯でやらかした割に、SNSを見るとあんまり香ばしい投稿はしていなかった。代わりにやたら自撮りが多い。あと結構表情・表現が豊かなので見ていて飽きない。

No.48 カーティス・ジョーンズ

 第n番目の「ネクスト・ジェラード」との呼び声高い若手有望株も、今季はFAカップ1試合を除いてあとはU-23チームでプレー。18歳という年齢を考えれば、むしろ上々のキャリアだと思う。だがナショナルチームへの招集を考えると、同じポジションにシティのフィル・フォーデンがいるためあんまりうかうかしていられない。ドミニク・ソランケの例を見ればわかるように、若手有望株だろうが容赦なく売るチームなので、来季は割と勝負のシーズンかもしれない。
 U-23チームで同じ釜の飯を食うカマーチョなど、若手でつるむことが多いが、UCL優勝の後のロッカールームで、髪の毛を赤く染めるスプレーをサラーに振りかけたり、ビッグネームに平気で絡んでいくメンタルを持つ。クロップ先生にもかわいがられがち。

No.58 ベン・ウッドバーン

 悩めるウェールズの超新星。2部のシェフィールドへ武者修行に出されたものの、あまり出場機会は得られず。冬にリバプールに戻ってからはU-23チームで主にプレー。7試合2ゴール3アシストとまずまず結果を残しているが、いざトップチームに上げてみてもなかなか出場機会は得られなかった。とはいえ、UCL決勝もベンチ入りしていたり2022年までの長期契約を結ばれているあたり、カーティス・ジョーンズ共々期待はされてそう。ドミニク・ソランケのごとくボーンマス辺りにドナドナされる恐怖こそあれど、期待して見守りたい。そして願わくばマブダチのアレクサンダー=アーノルド同様トップチームで大化けしてほしい。

No.64 ラファエル・カマーチョ

 若きポルトガル人サイドハーフ。ジョーンズやウッドバーンと同じく主戦場はU-23チームなのだが、同チームが所属する若手のリーグで年間MVP最終候補にまで残る活躍を見せた。

数字を見ても14試合8ゴール5アシストとかなりいい。そんないい感じで活躍している選手を他のクラブが放っておくわけがなく、移籍の噂が立っている。よく話を聞くのはポルトガルに強いコネを持つ敏腕代理人ジョルジュ・メンデスが癒ちゃkじゃなかったアドバイザーを務めるウォルバー・ハンプトン。最近ではシャルケ行きの話も聞こえてきたり、いやいやスポルティング確実ですわなどのゴシップも。こういうの見ると、移籍市場開幕したんだなあとしみじみ実感する。カマーチョはいわば「売り時」なのは確かなので、資金力の確かなクラブに売るんだろう。サッカーの世界ではどんなことも起こりうる。どうなるか見てみようじゃないか(定型文)


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