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大阪行く意味8割なくなってワロタ



2016年3月
「おいまた解散かえ!!!」
携帯を投げた。ゲラゲラ笑った。
どこかでまた「やっぱり2人でやっていきます」
なんとなくそう思ってたから
「仲悪いなあ、ほんとに(笑)」
ほんとにこれだけしか思わなかったので
半年後、再々結成したとき
「お前らの茶番劇には付き合ってらんね〜!次はねえぞ〜〜!!」
って笑いながら泣いたんだ。

それから私は今まで、コウテイのために大阪に行ったんだよ。もしかしたらまたすぐ会えなくなってしまうかもしれない。今行かないと、一生2人が観られなくなるかもしれない。今までずっとその思いを持ちながら2人を観に大阪に行きました。

短ければ4〜5分、長ければ60分、2人の漫才を見るためだけに。周りから見ればたったこれだけ、でも私にとっては”たったこれだけ”が、青春のような、甘酸っぱい恋のような、家族との団欒ような、とてと大切で愛しい時間でした。

細かいことはもう覚えていません。思い出そうとすると文字が滲んで打てなくなるので、今は思い出さないようにします。それに私だけが覚えてればいい。


コウテイの好きなところ、まず出囃子が好きすぎる。真赤な衣装が似合いすぎてる。どのつかみも意味わからなくて好き。全身全霊ー!の時も好きだけど、1番好きなつかみは「ソルトアンドビネガー!」「塩と酢がなんだ!」。いつ観ても38マイクの上げ下げ完璧でカッコよすぎる。ネタは全部好きだけど、3時45分、ちゃんと客席から見て3時45分になってるのが好き。下田さんの表現力。九条さんが創造する世界を完璧に表現できるのは下田さんだけだと思ってる。平場の下田さんのツッコミがいつもツボすぎる。※パーティーパーティのひらかわさんが”赤いものといえば?”の回答にフリップで”コウテイのいしょう”と書いて答えた時、すかさず「”いしょう”はもう漢字でかけんか?」って言ったのが、私の中ですごい面白くて、あの時の風景、間、全部鮮明に覚えてる。(笑)
38マイクなくてもええやろな大きな声、動き回る靴の音、ネタ終わり息切れしてるのおもしろすぎる。あんな好き勝手暴れて騒いだ後の最後のお辞儀、深すぎるのずるくて好き。


2023年1月

「ああそうか」
携帯を投げてゲラゲラ笑えなかった。

”もう2度と2人が表現する超不完全究極肯定完全感覚奇天烈漫才は観られなくなるのか。”

そう思ったら涙が出てきて、あんなに後悔せずとコウテイに会いに行っていた日々が”もっと会いに行けたんじゃないか”って後悔に変わった。

2人で決めたことだし、2人のことだからそっち側のことなんかわからないし、知らないし、もうしょうがないんで、解散を受け入れた側からとして言うだけ言います。


もう2人で喧嘩することはないんですか?
もう2人でネタ合わせすることはないんですか?
もう2人でラジオをすることはないんですか?
もう2人で立つ舞台はないんですか?
もう2人で漫才をすることはないんですか?

悲しいです。寂しいです。苦しいです。辛いです。
いなくなるのっていないってことがずっと続くことなんだよ。いなくなる前より、ずっと側にいるんだよ。ずっとコウテイのままで側にいてほしかった。


それでも今まで観てきた2人は最高に面白かったし、漫才師として最高にカッコよかったし、そんな2人が私はとっても大好きで、私が思っていた”漫才師とはこうあるべき”っていう概念をいい意味でぶっ壊してくれて、漫才には色んな形があるんだよってことを教えてくれたから、2人以外にも違う面白さを追求して、笑いを届けている漫才師たちを見つけ出すことができました。


私のお笑い人生をより深く、濃密にしてくれたのは紛れもなくあなたたちです。本当にありがとう。

10年間ずっと楽しかった。
私たちにはわからない辛いこと
苦しいことたくさんあったと思います。
そんな時でも私たちを全力全身全霊で
楽しませてくれて笑わせてくれてありがとう。
今までお疲れ様でした。
これからもずっと大好きな漫才師です。


もしひとつ贅沢を言うなら
「やっぱり2人でやっていきます」
って言ってほしいです。

そしたらその時は携帯を投げて
「お前らの茶番劇には付き合ってらんね〜!!!次はねえぞ〜〜!!!」
って泣きながら笑うね。


軽愚。

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