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【RAKUSPA鶴見】サウナ戦記〜水風呂でゴマ団子事件〜

神奈川県横浜市。
アントニオ猪木と桜塚やっくんを生んだ街、鶴見。

鶴見は、
老舗の「ユーランド鶴見」をはじめ、
有名熱波師が集う「ファンタジーサウナ&スパお風呂の国」、それら2つのサウナと鶴見川を挟んだ先に「RAKUSPA鶴見」があり、一つの道路沿いにハイレベルなサウナが立ち並ぶ激戦地域なのだ。

そんなサウナのメッカへ、愛車のランボルギーニエボリューションを走らせ、広大な駐車場にたどり着き、白線の収まりが悪く、3回ほど切り返して車をとめた。

ウィーーーーーン

曲線のガルウィングが翼を開き、僕は深いシートに埋もれた腰を持ち上げ、建物を見渡した。

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デカッ。

駐車場では、若いカップルの楽しげな姿が見られた。

サウナはオジのオアシスであることは間違いないのだが、こういった大箱では小箱よりも、若年層の割合が増える。

果たしてRAKUSPAは、オジがいて良い場所なのだろうか...

若干の心配を抱えながら中へ入る...

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「オイ…ガキ共…これは…どういう状況だ?」

リヴァイ兵長が問いかけてきた。

どういう状況かはこちらが聞きたいものだが、

僕はこの現状を受け入れることにした。

むしろリヴァイ兵長の志を引き継ぎ、万が一マナーの悪いうるせぇガキ共がいたら、制裁を加えてやる、という気持ちにすらなっていた。

「これは持論だが 躾(しつけ)に一番効くのは痛みだと思う」

そうだ、駆逐してやる。


「次の方〜次の方どうぞ〜」

!?

慌てて受付を済ませ、リストバンドをもらい、館内着を選ぶ。

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公式サイト
https://rakuspa.com/tsurumi/facilities/enjoy/

わーかわいい。
左上のブロック模様を選び、階段を上がる。

2階は、食堂があり、長い回廊を抜けた先にお風呂はある。

脱衣所で戦場に向かうための準備を整え、

入り口へ向かうと左と右に引き戸がある。

2つに1つか...

神は越えられる試練しか与えない。

意を決して左の戸を開けると浴室へと繋がっていた。
どうやら右は、露天だったようだ。

まずは、身を清めなければならないのでこちらが正解といったところだろう。

シャワーを終え、広い施設をぐるりと見渡す。

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公式サイト
https://rakuspa.com/tsurumi/facilities/spa/jet.php

立ちジャグと寝ジャグがあり、誰も入っていない立ちジャグに入ることに。

「ほぅ…悪くない」

ボコボコされながら、戦況を把握する。

正面には、広めの浴槽が二つ。
炭酸泉や端には電気風呂の一角もある。

左がサウナ、出たところすぐに水風呂があり、斜向かいに給水器、そして側の白い椅子で休憩、導線は完璧だ。

早速行くか。

水を飲み、サウナの扉を開けると、もう一枚扉が現れた。
しっかりと暖めるための二重扉か、悪くない。

二枚目も開けると、そこにあったのは高低差のある7段サウナ。

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公式サイト
https://rakuspa.com/tsurumi/facilities/spa/effective.php

中は広く、最上段も空いている。
サウナマットを敷き、あぐらをかき、サウナハットを被る。

正直なところそこまでサウナには期待していなかったのだが、予想に反して熱い。

正面の壁にはテレビと、温度計が二つかかっている。

下が83、上は96!?

最上段はおそらく100℃に迫る高温が出ている。


もちろん、僕はサウナしきじの125℃を経験しているため、驚くほどの数字ではないし、何より温度と湿度のバランスが大事だと思っているので、温度だけにこだわるということはないのだが、これは良い意味で予想を裏切ってくれた。

更に、予想外の展開は続く。

プシャぁああああああ!!

ストーブの上の噴射口から、オートロウリュが吹き付けられ、その奥にある送風機がブオンと音を立て動き出した。

オートロウリュのある施設はいくつか見てきたが、風まで送り込んでくれるのは初めてだ。

サウナ内があっという間に熱気に包まれ、瞬間の体感温度は100℃を越える。

僕は、サウナ内で深い呼吸をするため、このくらいの熱さになってくると鼻の表面や奥が痛くなってしまう。

その対策として、タオルを忍者のように巻き、サウナハットを被るのだ。

頭部は目以外は、露出していないような形。


タオルの巻き方も様々個人差があり、左隣の方はもはやどう巻いているのかわからないくらいのぐるぐる巻きで、頭部が全てタオルになっている。

座り姿にも風格があり、相当な手練れであることは間違いない。

そんなタオル頭と、忍者おじさんが最上段に鎮座し、静かに深く呼吸をする。それがサウナだ。

無...








しばしの瞑想の後、サウナを出てすぐの水風呂にかけ湯をして入る。

突然だが、僕は小籠包が好きだ。
水餃子や焼き餃子、シュウマイにニラ饅頭、そしてゴマ団子。全部好きだ。

何が言いたいかというと水風呂に入ってしばらくしたら、僕のゴマ団子がピリッと痛み始めたのである。

ファッ!?

慌ててゴマ団子を抑えながら、自分の身に何が起きているのか、その答えを探すように首を振る。

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公式サイト
https://rakuspa.com/tsurumi/facilities/spa/seirin.php

どうやらこの水風呂、高濃度の炭酸を含んでいるようだ。

炭酸ガスが吸収されることによって、体が「酸素が足りなくなった」と錯覚して、酸素を欲しがって血管内の血流を増加させる効果がある、とのこと。

酸素の不足は良くわからないが、ゴマ団子には確実な痛みがある。

絶対防御の姿勢をとりながら心拍数が落ち着くのを待ち、ようやくそばの白い椅子に腰を掛けることができた。

やれやれ、思わぬところでゴマ団子を掬われるところだったぜ。ふぅ。


すると...










ぐにゃぁ〜


無限に息が吸い込めると錯覚するような時間が訪れる...

耳には水が流れ続ける音


あぁ。








今どきの温浴施設を想像していたが、なかなかどうしてこのサウナと水風呂は侮れない。

少し露天の方にも顔を出したが、またすぐにサウナへ戻ることにした。最初の気持ちよさは偶然だったのか、はたまた必然なのかを確かめたいと思った。

2度目も最上段が取れた。
人がまばらなのも良い。

座ってしばらくすると、

なんと、またもやオートロウリュが噴射された!!

数十分おきに行われているんだろうか、間隔が短い。

そのため、湿度が保たれている。

あぁ、こりゃいいな。


無...











再度水風呂へ、前回の反省を踏まえゴマ団子を守りながらの入水。

水風呂は少し狭く、3から4人がめいっぱいといったところ。温度は17度前後。

1分ほど入り、中の椅子が空いていないため、仕方なく外の椅子で休憩。






...寒ッ




やはり冬の外気浴は苦手である。
椅子での休憩は断念し、端にある寝湯に寝転がり身体を暖めながらタオルを目の上に乗せ、メグリズムスタイル。

あぁ、こりゃ気もっちええなぁ。

気づいたらリヴァイ兵長のこととかどうでも良くなっていて、それどころか気を失ってしまった。


はっとメグリズムをとり身体を起こすと、
時計の針が予想以上に進んでいたため、

3セット目のサウナには入ることなく、

ゴマ団子をしまう結果となった。

最初のイメージとは裏腹にオジも存分に楽しめる施設でした。

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