見出し画像

井上ヨウスケ「図解 会社員のためのお金のキホン」

・本書は、元役者のファイナンシャルプランナーで、講演回数150回以上、登録者数10万人超のお金の知識を学べるYouTubeチャンネル(井上ヨウスケ/井上FP事務所」を運営する著者が、「お金のリテラシーさえあれば、会社員は最強である」ことを教えたお金のリアルな不安解決本。

・本書は「普通の収入の会社員」に特化した内容となっている。本書で提案するのは、会社員なら誰でも確実に実現できる、現実的なお金の貯め方、増やし方、稼ぎ方、使い方である。本書の提案する方法で賢くプランニングすれば、大きなリスクを取らなくても、老後は月25万円以上の収入をキープし、さらに現役時代に使えるお金を2000万円以上増やすことは、さほど難しくないとのこと。

・お金のリテラシーを高め、生涯、経済的に困らないマネープランを持てば「老化の不安」や「生活のためにしぶしぶ会社に行く」というストレスからは、確実に解放される。
・ある程度の資産を蓄え、将来への安心が高まると、会社への依存度はさらに減少するり辞めようと思えばいつでも辞められ、意味のない残業は堂々と断れる。会社に属しているけれども、精神的FI(=経済的自立)は果たしている状態である。著者はこれを「会社員FI」と呼び、今のように先行きが不透明な時代は、いわばこの「会社員FI」こそ、ベストポジションではないかと著者は考えている。

会社員のお金のキホン(一例)
キホン1-1 会社員としてもらえる年金が自由なマネープランの土台に
・会社員が受け取れる公的年金は、「基礎年金」と「厚生年金」の2回建て。フリーランスや自営業者は国民年金保険料を支払うことで受け取れる「基礎年金」のみだが、会社員は一生涯、両方とも受け取れる。これが、会社員の持つ、最大の特権と言ってもいい。
・基礎年金は現在、満額で年約78万円。金額は毎年見直されるが、20歳から60歳まで国民年金の保険料を40年間納めれば、誰もがこの金額を受け取れる。
・一方、個人差が大きいのが厚生年金であり、仮に22歳から65歳まで43年間勤務し、生涯の平均年収が400万円なら年約94.3万円。基礎の78万円と合わせると年約172.3万円と、フリーランスと比較すると実に倍以上の年金額となる。仮に老後30年とするとその差は2800万円以上になる。

キホン2-1 老後の不安をなくすために10分でできること
・会社員は老後の心配は大きくはない。公的制度や投資の知識を持てば、よりラクに目標額を達成でき、さほど老後に「仕送り」せずともら十分豊かな老後を送ることができる。
・大切なのは一般論やニュースに流されず、自分に必要な老後資金をきちんと知っておくこと。現実的に見通せばやるべきことが分かり、漠然とした不安を払拭できる。そうすれば、子育てや住宅費など、現役中に自由に使えるお金にどれだけ回せるかも分かる。

①自分が欲しい1ヶ月の生活費
②実際に入ってくる年金額
③毎月の不足額
④老後の不足額
⑤準備できるお金
⑥必要な老後資金
という流れで、自分が欲しい老後の生活費を検討すること。そうすることで、自ずと自分がすべきことが見えてくる。

・本書では、「知ってるだけで数千万円の価値!?会社員の特権」「会社員FI(経済的自立)へのベースプランを作る」「節約が苦手な人でもできる!支出の見直し」「長く稼げる力で人生を豊かに!会社員こそ副業のススメ」という章で構成されており、「収入・課税所得・手取りの違いとは」「アプリでムダに消えているお金をなくす方法」スマホ代とインターネット料金で年10万円浮かせる」「目立たず稼げる!おすすめのネット副業は?」「副業時間の作り方・続け方」など、会社員は知っておいて損はない「会社員のためのお金のキホン」が収録された内容となっている。

#瞬読アウトプット  #1分書評 #KADOKAWA #お金 #会社員 #キホン

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?