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大杉潤「定年前後の生き方の悩みを解消するならこの1冊!定年ひとり起業 生き方編」

・本書は、1958年生まれで、研修講師、経営コンサルタント、ビジネス書作家などの肩書きを持ち、57歳でサラリーマンを卒業し、フリーランス8年目を迎える著者が、お金、健康、孤独の不安に悩まない定年前後の生き方についてわかりやすく解説した1冊。

・著者は、人生の幸福度は「70歳からのキャリア」で決まると考えている。
・高齢化と人口減少が加速するこれからの日本では、「定年後、とくに70代以降に決定的な格差がつく時代になる」と著者は予測している。
・そうした時代に対処するための有益な考え方として、著者は働く期間を3つに分けて50代のうちから戦略的な準備をする「トリプルキャリア」という人生設計を提唱し、自ら実践してきた。

・トリプルキャリアとは、働く期間を3つに分けて戦略的に準備する「生涯現役の働き方」である。
・会社員として働く期間をファーストキャリア、60歳定年時か前後5年くらいの間に「ひとり起業」をして、雇われない働き方に移行するのをセカンドキャリア、人生の最期までミッション(社会的使命)として取り組み続けていきたいというライフワークに絞って活動する働き方のサードキャリアが本書で紹介されている。
・こうした無理のない働き方であれば、75歳以降、80代、90代になっても現役として社会とつながり貢献し続けることが可能になる。
・逆に、体力が落ちてきてもずっと働き続けていける働き方に変えて、収入の大きさよりも「収入を取り続ける長さ」を重視して働くのだ。
※トリプルキャリアの詳細については、本書をご覧ください。

・本書では、長く働き続けるために、「健康法」についても取り上げられている。
・70代の高齢者が最も恐れているのは、自分の足で自由に歩けなくなる「フレイル」と、脳の働きが正常でなくなる「認知症」である。この2つをいかに予防し、健康的な活動を維持できるかに著者は最大の関心を持っている。
・70代の生活習慣で大切なポイントは3つあり、
⒈老化は脳の前頭葉の萎縮から始まるため、「心の老化」「感情の老化」に注意して、20歳くらい若い感覚で新たなチャレンジをしていく
⒉毎朝、太陽の光をしっかりと浴び、セロトニンの分泌を促し、規則正しい早寝早起きと適度な運動の習慣で良質な睡眠を取る
が挙げられている。
※もう一つは、食べ物がキーワードであるが、詳細は本書をご覧ください。
・このように、ある食べ物をしっかり取ることと、朝太陽の光をしっかり浴びる生活習慣が高齢者、とくに70代になってからは重要なのだ。
・元気に活動する70代の方は、セロトニンをしっかり分泌していて、楽々80歳の壁を超えていく。
※これは、ある著者の本に共通することであるが、その詳細は本書をお読みください。

・本書では、「働く期間を3つに分ける「トリプルキャリア」」「幸せな定年後に必須の「ICT活用」」「定年後の「健康法」は、これが結論!」「定年後ライフスタイルを考える「珠玉の15選」」「夢に向かう構想が描けるデュアルライフの醍醐味」という章で構成されており、「体感時間を延ばす唯一の方法」「戦略的に準備すべき「4つのスキル」」「定年後は「準備が9割」」「「自分の足で歩く」ことの重要性」「老後資金は60歳から作れる」など、老後の生き方に必須の教養について著者などさまざまな事例を交えて紹介された内容となっている。

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