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三宅香帆「推しの素晴らしさを語りたいのに「やばい!」しかでてこない―自分の言葉でつくるオタク文章術」

・本書は、プライベートでは日々「推し」を語る文章を読み漁りら仕事では日々「本」について語る文章を書き続けている書評家で作家の著者が、「推しについての発信」をどのように言語化するかについて解説した1冊。

・自分の感想を言葉にするうえで大切なことは、語彙力でも、観察力でも分析力でもない。
・必要なのは、自分の感想を言葉にする「ちょっとしたコツ」である。
・そのコツさえ知っていれば、自分の言葉は、誰でもつくることができる。
・推しについての発信で一番重要なことは、
「自分の言葉をつくること」である。
・「自分の言葉をつくる」技術は、他人の言葉に影響を受けてしまう今の時代には不可欠である。
・「推しについて自分の言葉で発信する」ことのメリットとして、
◇推しへの解像度が上がる
◇たくさんこ人に推しを知ってもらえる
◇推しについてのもやもやを言語化できる
などたくさんあり、あなた自身の人生にもプラスの影響があるはずと著者は語る。
・「推し」は、俳優、YouTuber、アイドル、スポーツ選手など、あなたの好きなものなら、なんのジャンルでも大丈夫である。
・推しを語ることで、あなた自身の「好き」がどこから来たのか、わかるはず。
・推しを語ることは、あなた自身の人生を語ることでもある、と著者は本書で伝えている。

・推しを語るときに一番大切なこととは、「自分だけの感情」である。
・ある言葉がいろいろな場面で乱用されたことで、その言葉の本当の意味や新しさが失われてしまったことを指す言葉に「クリシェ」がある。
・このクリシェこそが、あなたの言葉を奪う敵である。なぜなら、あなた自身の表現を奪ってしまうからだ。
・クリシェ(ありきたりな表現)を禁止した先に、「自分だけの感想」が存在する。
・ありきたりな、それっぽい表現を使わずに、ちゃんと自分だけの感情ら考え、印象、思考を言葉にする。それだけで、オリジナルな表現ができあがるのだ。
・クリシェを使わない訓練をしていくと、不思議と感想が書ける量(ネタの数)も増えてくる。
・まずは、ありきたりな言葉ではなく、自分の言葉を大切にすること。自分の言葉とはらつまり自分の感情であり、自分の思考のことである。
※クリシェを具体的に解説した例(SNSで漫画の魅力を紹介)ならびに、自分の感情を言葉にする方法(考え)についての詳細は、本書をお読みください。

・本書は、「推しを語ることは、自分の人生を語ること」「推しを語る前の準備」「推しの素晴らしさをしゃべる・SNSで発信する・文章に書く」「推しの素晴らしさを書いた例文を読む」「推しの素晴らしさを語るためのQ&A」という章で構成されており、
◇文章に必要なのは「◯◯」しようとする志
◇読解力ではなく◯◯◯が必要!
◇◯◯の言語化は、案外難しい
◇音声発信メディアで推しを語るコツ
◇一番重要で一番難しい「◯◯◯◯」
◇書けなくなったときにやること
など、推しの素晴らしさを語るうえで大切な文章術ならびに紹介方法がわかりやすく解説された内容となっている。

「感動を言語化したい!」「自分の好きを魅力的に伝えたい!」と感じた方はぜひご一読を!
「推しを伝えることは、あなたの人生そのもの」という言葉を読んで、私もこれまでに紹介した本を振り返るなど、これからについてちょっと考える良い機会を本書で得ました。
※もうちょっと時間と余力があれば、じっくり押し本について深く語りたいのですが・・・(汗)

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