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yuzuka 「埋まらないよ、そんな男じゃ。モノクロな世界は「誰かのための人生」を終わらせることで動きだす。」

・本書は、X(旧Twitter)のフォロワー約12万人おり、精神科・美容整形外科の看護師、風俗嬢の経験がある恋愛作家・エッセイストの著者が、自身の恋愛から結婚、出産等の経験を通じて、幸せではなく、「何かを手放すための考え方」をまとめた1冊。

・人生を卒なく生きるために、覚えておかなくてはならないことがある。それは「結局、人は自分が一番大切」だということだ。
・著者は、その日暮らしで誰かの家を転々とする生活を送っており、いつしか男性から、「ヤドカリみたいだよね」と言われた。
・ヤドカリ達は常に宿不足で、酷い時は既に住み着いているヤドカリを追い出してまでその住居を手に入れようとする。そして、死ぬ時は踏ん張る力を無くし、生き物達が引きずり出て宿から出される。
・「誰かや何かに頼っても良い。依存しても構わない。与えられたものを素直に受け取り続ける人生も悪くはない。」と思ってもよいが、あなたには、殻の外に出ても生きているという自信を持ってほしい。そして根っこにある自分自身の大切なものだけは、絶対に離さずに持ち続けていてほしい、と著者は語る。
(ヤドカリ精神丸出しで生きてきた著者は現在、殻を捨て、自分1人の収入で暮らし、犬とお腹の子を養えるまでの立派な母になったとのこと)

・著者は、「結局記憶に残るのは、『大恋愛』よりも『よい恋愛』だ」と語る。
・多くの恋愛をした中で、いつも夢に出てくる彼以上に魅力を感じた相手もいたし、所謂大恋愛と言われるような心をすり減らした必死な恋も経験されたとのこと。
・しかし当時、「彼以上はいない」とか、「一生忘れられない」と泣いて泣いて泣いたそういう恋愛たちに関しては、大人になった今、ちっとも心に残っていないし、夢に出て来ることもないとのこと。
・長期的にみて、本当にあなたを幸せにしてくれる相手は誰かということを考えること。そのうえで、「ときめきだけの恋愛」は捨てること。
・愛する恋愛を選ぶこと。その結果、どう転んだとしても、多分そういう選択ができる人が、本当に良い恋愛にたどりつけるのだと著者が考えている。
・本書は、「いい加減、馬鹿なフリしてモテるの、辞めにしない?」「30代、もう荷物はいっぱい。前に進みたいのなら、何かを選ぶのではなく、何かを捨てよ」「自分をすり減らすその『愛想笑い』、本当に必要?」など、合計5章で構成されており、著者自身の
◇パートナーとの関わり合い(同棲・セックスレス・結婚)
◇年齢を経ての変化(20代後半から30代突入まで)
◇出産を経ての変化(妊娠をして失ったもの)
などの実体験が収録されており、大人になった"女の子"に贈る幸せになるための「何かの手放すための考え方」が詰め込まれた内容となっている。

生々しくも赤裸々に語られたエピソードは、男性である私にも刺さりました。「わがままな人が得をする」という箇所は、共感するけども、自分にはそういった人になれない歯痒さも感じつつ、今後の人との関わり方について考えさせられてました。

この本は、世の中の女性たちの「杖」となる1冊です。内容的には重たいですが、避けてはいけないテーマだと思いますので、ご興味ある方はご一読ください。

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