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尾崎由博「アフターコロナの留学」

・本書は、国際協力機構(JICA)にて勤務し、2018年の独立後は、獣医師、日本証券アナリスト協会認定アナリストの資格を有し世界情勢、感染症/公衆衛生、そして経済の発展3つの分野の知識、人脈を統合し、独自の視点でセキュリティコンサルティングを実施するなどリスクを管理することを専門とする著者が、アフターコロナ後の不安定な時代の留学をどのようにして戦略的に活用していくかについて解説した1冊。

・コロナにより、オンライン化が大きく進んだ。その最大のメリットは移動時間が不要で、効率よく仕事や学習ができ、さまざまなITツールを組み合わせれば、対面型のミーティング以上に認識の共有が進むこともある。
・この点で、オンラインでも留学はできるようになった、とおっしゃる人もある反面、友人と直接会って交流を重ねることなど、同じ時間・空間を共有し、何か一つのものに取り組む経験はオンラインではできないことも浮き彫りになってくる。
・留学の場合、日本では経験できない外国の生活様式を学ぶ、自分とは違った属性の人と人間関係を構築する、といった教室の外での学びにも大きな意味がある。これはオンラインでの留学プログラムでは得難い経験である。
・オンラインで外国の方とやり取りすることはもちろんのこと、自分が海外に直接足を運んで運ぶことは意味を皆さん一人一人が考える必要がある時代と言えるだろうと著者は語る。
※この先に、著者の留学経験、「留学に英語力は必要か?」なども紹介されているが、詳細は本書をお読みください。

・日本国内の人口が減る時代に、一つの解として海外に活躍の場を求めることを取り上げている。
・過去30年で日本在住の外国人の数はどんどん増えている。これは、日本国内の国際化が進んでいくことを意味している。
・そして今、日本国内でも多文化共生が課題になっている地域が増えてきており、外国人が日本式の生活習慣、地域の伝統に適応する必要があると同時に日本人の方も外国の方が慣れ親しんだ暮らし方や考え方を理解する努力が必要になってきている。
・その際に、多少なりとも皆さんが「外国人」として海外で暮らした経験があるとコミュニケーションの役に立つと同時に、決して損はならないと著者は考えている。
※その他の海外に活躍の場を求めることでの意義についてが書かれているが、詳細は本書をご覧ください。

・本書では、「こんな時代に留学かよ」「世界を知ることの5つの意義」「差別化戦術としての留学」「生き残ることの意味」「こんな時代だからこそ体調管理を」「日本にない脅威にも目配りを」「緊急事態に巻き込まれた際の対応」メンタルヘルスも大切に」「送り出す立場の方へ」「留学の先に広がる世界」という合計10章で構成されており、「これからの時代を生き残るために必要な能力とは」「リスク管理の面での留学準備から帰国までの流れ」「留学生の6割が経験する体調不良とは」「自分の身を守る大原則とは」「海外で仕事ができる企業・団体とは」「海外で仕事をするうえで必須とされる能力」など、アフターコロナという不安定な時代においてこれから留学を検討したい方、海外に興味がある方々に向けた内容となっている。

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