誰の目にとまらなくても歌の花
滋賀は大津、「叶匠壽庵 寿長生の郷」へ。
広大な和菓子屋さんで、それは見事な梅林があります。
啓蟄は梅の頃合い、恋人が連れてきてくれました。
蜜蜂が花から花へ、梅のみならず足もとに満開になったオオイヌノフグリにもご機嫌で飛び回っています。
散策のひとびとも花から花へ……
梅の花をかたどった短冊があり、願いを老木に飾るようになっていました。
恋人とそれぞれ一首即詠することに。
誰かの目にとまるかな。
春は来ぬ花は咲きぬと蜜蜂の心踊りに今日を遊ばむ
──烏有
ひとにとっての蜜は何かしら……。
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