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きらりと輝く強みはなくとも

自分の強みって何だっけ……
大人になってもまだ、就活をしていたあの頃のように自分が見えなくて、
見えたものの成果が、ちっぽけなものに思えて肩を落としてしまう。最近、まさにそんな経験をしました。

今取り組んでいる、ライター講座の一環で、自分の強みや成功体験を考える機会がありました。

ところが、なかなか浮かんで来ないのです。

「あれ?就職活動の際にもしたはず。出てこないなんて、
そんなはずは……」

あまりにも出てこないので、夫にも相談してみることに。
すると長い沈黙のあと、彼が絞り出した答えは、

「ま、まじめ?」

絞り出してそれだけ?
しかも、まじめの後にクエスチョンついているし。

でも確かに、私には継続して取り組んできたことも、きらりと光るような肩書も何もありません。仕事も、旦那の転勤で退職したので、今の自分には何もない。

何か探し出さなくてはと思い、自分の人生の棚卸作業も試してみました。

その中で、そこここに散らばっている、自分なりの努力や挑戦があったことは確認できました。要領も記憶力もいまいちの私は、普通のことをするのにも人一倍努力が必要だと思っています。けれど頑張った結果は「普通のことができました賞」をもらうにとどまります。「キラリ賞」はもらえていないのです。

ほとんど自信を失いそうになっていたところ、以前読んだある本を思い出しました。それは、喜多川泰さんの著、「賢者の書」という本。

この本には、人生を成功させるための、筆者からのメッセージが詰まっています。とくに私が、その後何度も思い返している言葉がこちら。

行動の結果として手に入るピースには、失敗も成功もない。ただ最終的に、自らの思い描いた絵を完成させるためにどうしても必要であるからこそ、手元にやってきたという事実があるのみなのだ

私がこれまで、悩んで、考えて、努力したその先に、大きなゴールはなかったし、胸をはれるような強みも手に入れられていません……けれど一つ一つの行動の結果はパズルのピースであり、どれも欠けてはたどり着けない、未来の自分に繋がるものなのだと気付くことで、自分の行動には意味があったのだと思えました。

そして今なお、パズルの製作途中であり、今の私の思考や行動によって、将来のパズルの絵柄や大きさ等も変わってくるのだと思います。
そう思うと、良い意味での焦りが出てきました。今の自分には、強みがないとか、成功体験がないと言って自信喪失している場合ではない。

今回ライター講座を申し込むと決めた自分を褒めたいと思えたし、失敗が怖くて、仕事探しに一歩が踏み出せない自分の背中を押してあげようと思います。

最近耳にするこの言葉「本当の失敗は、失敗を恐れて行動しないこと」本当にそうですね。それではパズルのピースさえ見つけられないかもしれません。今日も課題頑張ります。


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