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青池保子先生

連載開始は1976年、単行本1978年初版
2012年に39巻発行でどうやら終了の模様

青池保子先生の
エロイカより愛をこめて


これはイギリス人の美術コレクターにして華麗なるドロボーの
ドリアン・レッド・グローリア伯爵と
ドイツ人でNATO情報部で美術オンチの
クラウス・ハインツ・フォン・デム・エーベルバッハ少佐のお話😊

少佐の任務にはなぜかいつも伯爵が絡んでくるのがおもしろくて、ヨーロッパを舞台にするのも多く、おかげで行ったことはなくても
ケルン、ギリシャ、リヒテンシュタイン、カッパドキアなど地名の知識は増えました(笑)

伯爵の部下は最初の頃は複数いたけれど
いつの間にか出てくるのは、ほぼボーナムくんと計理士のジェイムズくん。そしてこの二人の名前はレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとジョン・ボーナムに由来。
少佐の部下は、情報部らしくA~Zのドイツ語読みですが出てくるのはほぼ真面目なA(アー)ラテン系のB (ベー)に女装癖で伯爵ラブのG(ゲー)にぺーぺーのZ(ツェット)

このマンガの魅力

初期こそドタバタコメディーの様相を呈していたけど、少佐が出てきた辺りから東西冷戦を反映して少女マンガらしからぬ硬派の色が濃くなってきたのと、伯爵一派のボーイズラブの世界が当時はまだ珍しかったことや絵がきれいで🥰

金髪巻き毛の美形の伯爵は、女装はするけれど女性は苦手
黒髪ストレートの強面の少佐も、幼い頃に母親を亡くして父親や執事など男手で質実剛健に育てられたせいか教会のシスター以外は女性が苦手。
性格もなにもかも真逆な二人がいつしか恋に落ちる…ことはないけど、チームプレーで任務や目的の為に共に行動することもしばしばあります。

やがて東西冷戦も終結してドイツも統一される情勢の中をどう描かれていくのか興味深くもあったけれど、なんせ単行本発行の間隔が長い。連載していた雑誌が休刊になったりするのも一因だけど年に一度発行する感じで
前の巻を読み返してから新作を読まないといけないと。
写真撮るのに改めて本棚見たら33巻までしかない!しかも16巻と18巻がない!
阪神でいうところの西勇輝と馬場がいない!買った記憶はあるので探しておかねば。

その他、カスティリヤ王のドン・ペドロを描いた歴史漫画『アルカサル』やそこから派生した『修道士ファルコ』などがあり、そちらも中々興味深く読みました。


ONE PIECEが24年で100巻のニュースに
エロイカもうちょい読みたかったなといささか嫉妬(?)した思い出話でした😅

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