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深刻になっても真実は観えない~真剣さと深刻さと~

こんにちは!明日美です。

久々に、似たものが好きで、
話していると時間がいくらあっても足りないなと思う
大好きな方々とお会いできる時間がありました。

帰宅すると、お肌がパンとしいて
顔がピカピカしておりました。
どんなビタミンよりも効く気がします(笑)

目に見えない心や魂の栄養って本当に大事だな。
そしてそんな出逢いに改めて感謝しました。

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さて、今日は、歴史探訪ならぬ、
ある史跡に行った時にいただいたメッセージのお話です。

いきなりですが、私、
沢庵和尚と誕生日が一緒なのですね。
(グレゴリオ暦に換算した日付でございます)

沢庵和尚と言えば、
剣禅一味(剣禅一如)の教えで知られ
書物も遺しておられます。

禅僧であり、茶の湯にも親しまれた方で、
私は、茶道を通して沢庵和尚のことを
身近に感じるようになりました。

初めてのお墓参りは、
新型コロナウィルスが流行した
2020年の9月のことでした。
沢庵和尚のお墓が東品川にあると知り、
一人訪ねてみようと思いました。
(史跡などにふと行ってみるのが好きなのです)

東品川の駅を降り、歩くこと10分ほど。
学校と工事現場の間の
音が賑やかな細い道を進んでいき
静かで、ひとけのない墓地へ。

細い道の脇に咲いていた赤い沈丁花


史跡として登録されており、
今は、沢庵和尚のお墓には鍵のかかった門があり
近くまではいけません。

ただ、門の奥に、
一つ大きな石が載せられた台が見えます。
それがお墓なのだそうです。

周りには木が植えられていて、
お墓を優しく囲んでいます。
風で木が揺れるたび、木漏れ日が
墓石の上をキラキラと揺れ動きます。
なんだかとても気持ちのよい場所だなぁと思いました。

それが、沢庵和尚との初邂逅でした。

それから時が経ち
昨年2022年春、社中での小さな茶会で
亭主をすることになりました。

茶会のテーマを考えている際、
師匠が沢庵和尚の句を教えてくださり、
その句をテーマを
茶会を組み立ててみたいという想いが湧き上がりました。

初めてのことで、プレッシャーやら
色んなことで頭がキューッとなることもありながら
茶会前に、必ずお墓参りに行こうと思っていました。

ようやっと時間ができ、
お墓参りに行けたのは、
茶会まで1週間をきった日のことでした。

いつも通り、
工事現場と学校の間の
賑やかなのに、どこか寂しい
細い道を進み、お墓に到着。

階段を上がったところにお墓があります

門の外から、
沢庵和尚の句をもとに、
茶会を開くことをお伝えし、
どうかよろしくお願いしますと手を合わせました。

すると、ふと言葉が湧いてきたのです。

「深刻になっても真実は見えないですよ」

そうだよ、そうだよなぁと、
その時の自分をしっかり見抜き、
射貫かれたような言葉でした。

堅物で真面目すぎる部分のある私に
「深刻さ」は視野も世界も狭まりゆくことを
教えてくださったようでした。

「深刻」と「真剣」は違うのですよね。

深刻さは、見えるはずのものまで隠してしまう。

帰りの道すがら、
自分のありたい姿は、
真剣でありながらも軽やかな姿なのだと気づきました。

そして、当日を迎えました。

師匠からは、
やることはやったのだから、
あとは「すべて忘れて」
思いっきりおやりなさいと
お声かけいただきました。

亭主体験のお話は
いつか詳しく書きたいと思いますが
本当に本当に素晴らしい時間でした。
亭主として未熟なのは言わずもがな。
ですが、テーマとなった世界観は
ちゃんと顕れ、想像以上のものを
観せてくれました。

あれから1年とちょっと。
たまに深刻スイッチが入りますが、
自分のペースで「真剣さ」を楽しんでいます。

以前より、真面目な自分のことを
ずっと大切に想うようになりました。

沢庵和尚のお墓で出逢った言葉のように
私の人生に訪れる大切なメッセージたちが
今日も私の世界をますます鮮やかに
奥行き深く見せてくれているなぁと思います。

感謝!!

今日も、素敵な一日を🌈🌈

明日美

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