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【重要物流道路】国道136号

国道136号は伊豆半島南東部に位置する静岡県下田市から南伊豆、西伊豆を経由し、三島市に至る全長約130kmの道路で、沿線には下田温泉や堂ヶ島温泉、土肥温泉、修善寺温泉など温泉地、堂ヶ島や土肥金山、世界遺産である韮山反射炉など見所が多いのが特徴です。

南伊豆町から松崎町へ至る区間は、南伊豆町の伊浜海岸が日本有数のマーガレットの産地であることから「マーガレットライン」という愛称で呼ばれています。また、松崎町の駿河湾沿いには地元芸術家による21体の彫刻と約500本の桜並木が並ぶ区間があり、こちらも「富士見彫刻ライン」という愛称があり、駿河湾と富士山との眺望も楽しめます。ここからさらに北上すると土肥に辿り着きます。土肥港からは駿河湾フェリーが駿河湾を横断して清水港まで結んでいます。航路は県道223(ふじさん)号線に設定されており、駿河湾から見える富士山は絶景で、観光客も多く利用しています。

国道136号は伊豆市修善寺で国道414号(下田市~天城峠~沼津市)と結節しています。そのため、伊豆市修善寺から三島市にかけては、伊豆方面への物流、観光で交通量が集中しやすく、渋滞の発生や生活道路への交通移入がみられます。渋滞解消を目指すべく、修善寺道路と伊豆中央道が有料のバイパスルートとして整備されており、それぞれ重要物流道路に指定されています。この有料期間(料金徴収期間)は2023年10月2日まででしたが、静岡県は「無料化した場合に交通量が2倍になり、さらに渋滞が悪化する」との見解を発表し、2057年3月8日まで延長することが決定しています。

国道136号は伊豆方面への重要な物流ルートのみならず、世界遺産や温泉地など、魅力のある観光地が多く点在しますので、今後も物流や観光に機能し続けることでしょう。

写真:土肥港(駿河湾フェリー)と国道136号


本稿は株式会社一五不動産情報サービスが運営する、開発が相次ぐ賃貸物流施設に関する情報を集約したウェブサイト「一五蔵」のメールマガジンで投稿されたコラムです。
一五蔵
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