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【前半】12/23(土) Girls be Ambitious ~大学生と考える進路選択~ イベントレポート

12月23日に行われた、ichihimeが主催する女子中高生向けの進路選択応援イベント「Girls be Ambitious! 〜大学生と考える進路選択〜」のイベントレポートをお届けします。
今回は初めてのオンラインのみでの開催で、全国各地から50名以上の中高生と数名の保護者様が参加してくださいました!

イベントのコンテンツは大きく以下の4つでした。
①先輩の進路選択を知るパネルセッション
②大学生活について知る座談会セッション
③大学の学びセッション
④大学生と一緒に自分らしい進路を見つめ直すワークショップ

本イベントレポートでは、
「①先輩の進路選択を知るパネルセッション」の講演内容の一部を質問形式に編集してお届けします!
中高生活のことや進路選択に関するお話が中心なので進路選択に迷っている方はぜひ参考にしてみてください!

話をしてくださったのは以下の3名です。

Kさん:教養学部1年
Mさん:慶應大学理工学部 物理学科4年
    →東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 進学予定
Aさん:東京大学理学部物理学科、博士進学
    →社会人3年目、現在エンジニア


〜好奇心の先に見えた新しく広い世界 Kさん〜


どんな高校生活を送ってきたの?

地元岐阜県では文化的に中学受験がマイナーだったので公立中学に通っていました。高校受験では、レベルの高い高校は通学時間が長かったのでそれなりの学力レベルで通学が大変にならない高校を選びました。それでも通学時間は自転車で片道40分でした笑。実は定員割れをしている高校で、受験さえすれば必ず合格できるような状況ができていたので、高校受験と言ってもピリピリした感じもありませんでした。
高校時代には、私自身やりたいと思うことは何でも挑戦しようという性格だったので探求活動など色々なことに取り組んでいました。地域活性化活動や、アメリカのサミットに参加したりしたのですが、そこで座学以外の重要性を知りました。生徒会や部活も高校3年生までやっていていて、高校時代は受験勉強以外の活動と勉強の両立が大変でした。

進路選択において大事にしていることは?

人の役に立つことが好きで弁護士になりたい、と小さい頃から思っていたので文理選択は迷わなかったのですが、私が何かを選ぶ時に心がけているにしていることは2つあります。1つ目は、興味、やりたいことを軸に進路を選ぶということです。先生から理科が得意だから理系を勧めるられることもありましたが、興味が文系に向いていたので文系を選びました。
2つ目は、逆算で考える、ということです。私は高校や大学は目標を実現するための手段で、ゴールにするのは勿体無いと思っています。なので将来の目標を達成するためにはどんな職業につくことが必要で、そのためにはどんな勉強が必要で、どんな大学が良いのか、というふうに必要なものを逆算して進路選択をしてきました。

なぜ上京することにしたの?

実は高校2年半ばまで地元に残るの一点張り、東大を受けるなんて1ミリも思っていませんでした。理由としては、他の町で1人で生きていけるのかという不安もありましたし、地元に貢献するためには地元にずっと居続けるのがいいと思っていたからです。その考えが変わったきっかけは探求活動です。受験勉強以外の勉強、社会について学んでいく中でもっと広い社会を見たいと思うようになりました。また、地元に貢献するためにも他の地域の視点を得ることで新たな発見があるのではないかと思ったんです。自分の新たな発見や経験を得ることができる時間っていうのは大学生にはたくさんあると思っていて、大学という期間を思い切って違う環境に出て自分の経験を積む期間にしたいと考えました。

女子中高生に向けてメッセージをお願いします!

大学生活本当に楽しいです。やりたいと思ったことは調べれば大体できるし立ち上げることもできて、好きなことが自由にできる環境があります。一方でやりたいと思っていることを見つけるのは簡単じゃないと思っています。なのでちょっとでもこれ面白そうだな、ってアンテナが反応したらアクションを起こしてみてください。きっと一歩踏み出す勇気が自分の世界を変えてくれます。勉強や部活がたくさんあって忙しい毎日が続くと思いますが面白いことを見つけたらぜひ挑戦していってほしいなと思います。

〜宇宙で学問の垣根を越える Mさん〜

どんな学生生活を送ってきたの?

6年間女子校で、男子のいない動物園でしたね笑。期末と中間のあとは必ず食べ放題に行くという謎のブームがありました。あとは本を読むことが好きだったので一人で本を読んだりと伸び伸びとした生活を送っていました。宇宙に興味を持ったのは、もともとなんとなく好きだったのですが、中学3年生の時に自由研究の課題で「第二の地球」というテーマで調べたことがきっかけです。その時に読んだ本の最後に、「第二の地球を作っちゃおう、火星を地球みたいにしちゃおう」、というテラフォーミングという考えがあったんですけど、「第二の地球を探すだけではなく作ってしまってもいいんだ!それも宇宙規模で!?」と思って、とても衝撃を受け宇宙の可能性の広さに惹きつけられました

中高時代はどうやって進路を選択した?

高校時代になると、周りが受験モードになり、毎日勉強の日々でした。当時はズームはもちろんスマホもそこまで普及していなかったので、宇宙をやりたいっていうのはわかっていましたが、どういう学部、研究室、就職先がいいのか知る機会や余裕があまりなかったです。宇宙以外にも法律や医学に興味がありましたが、やりたいことは1つに決めなきゃいけないと思って宇宙を選びました。そして宇宙なら理系でしか関われないと思ったので理系を選び、地球惑星学科を目指すことにしました。でもその学科のある東京大学に1点未満差で落ちて今の大学の物理学科に進むことになりました。

大学生活はどんなことをしていましたか?

女子校から共学に変わるということもあり、大学生活をとても楽しみにしていました笑。ですが実際はコロナ禍によって何もできない1年間を過ごしました。2年生の時にこの状況を変えたい、そのためには自分から動くしかない、と思い宇宙系の1番大きい学生団体に入りました。そこから気になった人に積極的にアプローチをして、知見と人脈を広げていきました。講演に来ていたOBの方に、すごいなと思ったのでSNSで探していきなりDMを送ったこともあります笑。
一方で物理は違うな、ということも感じていたので自分から色んな活動に飛び込みました。一番楽しかったのは、成層圏で炎を灯すという世界初の取り組み、「Earth Ligt Project」で初めて技術職をやったことです。また高校の時は医学って医学部しかやっちゃいけないと思っていたのですが、京都大学の宇宙医学の実習にも参加しました。今では分野の垣根をこえて宇宙生物学の団体を運営したり、宇宙ベンチャーでインターンをしたり、宇宙教育として小中学校で講演したり、ライターとして活動したりもしています。さらに宇宙は理系だけではなく、宇宙×アート、宇宙×法律、、なんでもあります。納豆が好きで宇宙も好きな知り合いは納豆を宇宙に飛ばしたんですね笑。それくらい宇宙はなんでもありな世界です。

最後にメッセージをお願いします!

宇宙って聞くとちょっと敷居が高いと思うかもしれません。でも実は宇宙だけでも色んな関わり方があって、誰だって宇宙に関われます。自分の進路を考えていく中で、違うかも、気になっていることがいくつもあるけどどうしよう、ってなっても全然大丈夫です。気になること、好きなこと同士の繋がり、関われる方法や融合の方法は実はたくさんあります。それは自分で調べるのでもいいし、中高生の進路選択を応援するイベントはたくさんあるのでそういうものに参加するのでもいいと思います。今進路に悩んでいるのなら、その悩みの数だけ選択肢があります。宇宙に限らず、選択肢ってひとつじゃないんだな、って思ってもらえたら嬉しいです。

ここまでが前編です。いかがでしたか?
後編は社会人の方のお話です。後編もお楽しみに!


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