見出し画像

青い花と白い花

初めて、風に揺られるネモフィラのお花たちを、この目で見ることができた。

これまでも、それとなく咲いているネモフィラは見たことがあったと思う。ただ、意識していなかったし、視界の端から端まで全てを埋め尽くすほどのネモフィラは見たことがなかった。

久々に家族みんなで外出できた日でもあったから、この写真を撮った瞬間のことはきっと忘れないだろうなぁと思う。まさに、ネモフィラの花でできた海を見ているような感覚だった。空の青さとはまた少し違ったネモフィラのお花の青さが、私の心を揺さぶった。

ずっと、いつか撮りたいと思っていたネモフィラ。ちょうど満開の季節に撮ることができて、すごくすごく嬉しかった。テレビでは何度もみてきたし、正直あまり期待してはいなかった。既視感があるんだろうなと思っていたし、テレビは誇張しているんじゃないかとか思っていたから。でも、このお花たちが視界に飛び込んできて、一瞬でそんなひねくれた気持ちは吹き飛んだ。本当に、綺麗だった。

ふと、花言葉が気になって調べた。青色のネモフィラは清々しい心、あなたを許す、という意味を持つ。そして白いネモフィラは、成功を表すそうだ。今回行ったネモフィラのお花畑は、圧倒的に青色が多かったけれど、その中にポツポツと混ざって花開いていた白いネモフィラも綺麗だった。清々しい心かぁ、なんて思いながらもまたあの日のネモフィラを思い出している。

帰りに食べたネモフィラソフトも美味しかったし、何より久しぶりに家族みんなで小さい頃みたいに外出できたことが嬉しかった。ネモフィラを撮りたいと言った私の願いから、こうやって家族みんなが集まれたことは決して当たり前では無いということを噛み締めながら、夢中で写真を撮った。珍しく家族写真も撮れたし、いい思い出になった。色々なことがあった家族だけれど、私はやっぱり、この家族が好きだと実感させられるような時間を過ごした。

前のnoteでも書いた通り、最近は淡い色味というか、レトロな色味に編集するのが好き。だから最後の1枚は私が好きな色味のものを載せておこうと思う。正直、他の人はこの写真ではネモフィラの良さが半減してるって思うかもしれない。でも、私はこのどこか儚くて消えてしまいそうな、でも優しい色味も持ち合わせたこの写真がお気に入り。共感してくれる人がいたら、嬉しい。

それでは、また。

この記事が参加している募集

スキしてみて

みんなでつくる春アルバム

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?