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台湾灯台紀行 -vol.03 安平灯台-

灯台マニアは南を目指す

今回の舞台は 台南 です。
台南は文字通り、「台」湾の「南」の方にある都市。
400年の歴史を誇る古都であり、かつグルメの街でもある。
「台湾の京都」と言われることもあるぐらい、歴史と見どころに溢れている。

なのに。
なぜ、我々は、
わざわざ台南くんだりまで来て、
灯台を見に行っているのか。

台湾南部は台北に比べて交通の便が悪い。
台南旅行の1日目でそれを存分に悟った私は
2日目、終日、タクシーをチャーターすることにした。

翌朝、時間通りに迎えに来てくれた運転手さんに
「どこか行きたいところはありますか」と聞かれ

「と、灯台まで・・・!
 安平灯台までお願いします!」

と懇願。
運転手さんも思ったかもしれない。
なぜ、この人たちは、
わざわざ台南くんだりまで来て
灯台を見に行くのだろうか、と。
他にも見るとこたくさんあるのに、と。
それでもリクエストに応えてくれた運転手さん、ありがとう。

【とうちゃくー】
【シンプルで美しい】


これまでの2か所(富貴角、高美)の灯台とは趣が異なり
わりとシンプルな作りだなーと思ったら
こんな経緯があったんですね

安平灯台は1909年に改築された西洋式灯台です。もともとは安平古堡にあった白色のレンガ造りの円形灯台でしたが、安平港の砂州と川の流れの変化により、灯台が海岸から次第に離れていき、また、沿岸に植えられた防風林が灯台の光を遮ることから機能を失い、1960年3月に運転停止となりました。その後、1965年に四角い鉄塔の安平灯台が港外の砂浜に再建され、今も船舶の安全な航行のために重要な役割を担っています。

出典:台湾観光局 ウェブサイト

「安平港の砂州と川の流れの変化により、灯台が海岸から次第に離れていき」って、なんだよそれ興味深いじゃん・・・!
灯台から学ぶ地形変動・・・!!

灯台の敷地はそんなに広くなく(しかも祝日だったためか、中に入れない)
灯台の構造自体もシンプルだったので
さぁ見たね、次に行こうと思ったそのとき

子「なんか飛んでる!!!」

息子が興奮しながら指さした先には
たしかに何かの物体が、低空を横切って飛んで行った。
そのつぎにはその「何か」が放物線上に舞い上がっていく。
え、なにあれ・・・ 
もしかして、未確認飛行物体的な、なんかやばいやつ見ちゃった?
NASAとかに連絡した方がいい??
それでも興味本位で近づいてみたところ、なんと

ラジコン同好会

の方々でした。

【すごいサイズ】
【こんなにも】

灯台の近くは海の近くで、
何も遮るものがない空き地があることから
毎週日曜日、定期的に仲間と集まっているとのこと。
誕生日プレゼントにラジコン飛行機を欲しがっていた息子は
憧れのラジコン飛行機(しかも大きい)を目の当たりにして
もう、盆と正月が一度にやってきたかのような興奮っぷり。

結果、観光地に向かう予定を変更して
ここで1時間半以上、ラジコン飛行機のデモンストレーションを見学。
息子は Heart to Heart ですっかりみなさんと仲良くなったようで
別れ際には自ら中国語で
「今天我非常開心」(今日はとても楽しかったです)
と伝えていた。
「また来るねー!」と手を振り、別れを惜しみながら
次の目的地に向かう。
こういうのって個人旅行の醍醐味だよねぇ。

そして噂にたがわず「歴史と見どころたっぷり」だった台南。
兵器マニアの息子はアフリカの盾の実物を見て
「これ、、、ズーリ族の盾だ!!」と大喜びしていたのですが
今回の本筋ではないので割愛します。めっちゃ長くなるし。
その話はいずれまたどこかで!

【これ、美術館なんですよ??ものすごい広さ】
【武器コーナーに3時間もとどまった息子様】
【アフリカのズーリ族の盾だって。なんで知ってるの】

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