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文理選択早すぎだとおもう

と、偉そうに言うものの本当に良くなかったのは私が数学の面白さに気がついたのが遅すぎただけなのだと思う。

大学2年になった今でも、高校時代に文系を選択したことを後悔することがある。シンプルに引き摺りすぎだということは自覚している。

高1の秋に文理どちらか決めなさい!と迫られた当時の私はあまりにも数学と物理基礎の成績が振るわなかった。とりわけ数学が苦手で、高1の秋にはとっくに挫折しており、「天文学あるいは建築学を学びたい」という意欲を完全に無視して文系を選択してしまった。中学時代から早々に学歴厨をかまし、とにかくブランド力のある大学に入ることを最優先していた私は逃げるように文系コースへと飛び込んだ。


そして高2の春にはコロナウイルスの蔓延によってオンライン授業が始まり、友達とも遊べず暇を持て余していたため、せっかくなら数学でも克服してやろうとチャート式を購入した。
すると、なんと驚いたことにスタディサプリとチャート式の相乗効果で恐ろしくそれまでの範囲の高校数学を理解し、数学にハマってしまった。
同時期に『青の数学 / 王城夕紀』を読み、数学という学問そのものと数学者への浪漫を感じたことも自身の数学ブームを加速させた。
それと比例するように、数ヶ月前に数学からの逃避を重ねて文系を選択した自分をジリジリと着実に恨み始め、やや文系コンプレックスを拗らせたまま今に至ってしまう。

現在は経営学を主専攻していることになっているが、経済学の沼にハマりつつあることは自覚している。加えて一応公認会計士試験の勉強もひっそりやっているので、経営学・経済学・会計学の三股状態である。
ごくたまにではあるものの、数学や物理学、天文学にも触れたりして豊かなしあわせ学問ライフを送れていると思う(あくまでも学問に限った話)。
大学1年の頃は『フェルマーの最終定理 / サイモン・シン』『宇宙は何でできているのか / 村山斉』『世にも美しき数学者たちの日常 / 二宮敦人』『哲学的な何か、あと科学とか / 飲茶』など理系っぽくて読みやすそうな文庫本や新書を読み漁り、理系の人みたいになんだか格好良くなった気になっていた。

とはいえ、文系出身の文系学部生が個人で理数系の学問をやるには限界があり、加えて、私が興味のある理工学部の授業に至っては他学部履修すらさせてもらえないようである。
正直、経営学も経済学も会計学も本を読めばある程度のレベルまでは習得できるかも?と授業を受けていて感じるのでやっぱり理系に進めば良かったかな...とか後悔することも少なくない。

私は学問の中でも上にあげたような実学系や理数系といった身近な世の中の仕組みを知れるものが好みだ。
これは高校時代からわかっていたことだけれども、それでもやはり高校時代は学歴が何よりも自分にとって大切だったことは間違いない。
過去の時点では最良の選択をしたはずなので、自身の決断を後悔などと言ってに無下にすることなく、残りの学生生活も真摯に学問に向き合っていきたい。

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