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オクシモロン

こんばんわ

今日は久しぶりに高校の友人と電話で話した。
オンライン飲み会でもなんでもない、普通の電話。

約2年ぶりぐらいに話したもんだから、たった20分ぐらいの電話だったけど中身が濃すぎた。

その中でも一際印象に残った話があって今日はそれのお話。

「豪快で繊細」
これは、友人がぼくを形容した言葉だった。
電話口では、なんやそれって言ってたけどよくよく思い返してみたら、これめっちゃかっこよくない?ってなった。

調べてみたら、こういう言葉を「撞着語法(オクシモロン)」と言うらしい。
よく聞くところで言うと「短くて長い1日」とか「明るい闇」みたいなこと。
相反する2つの言葉を組み合わせて矛盾を作ることで、読み手に深く印象付ける語法らしい。

普段、何気なく使ってる言葉の中にも撞着語法は隠されている。あの有名な「リンダリンダ」の歌い出しもこれに当たると思う。

「ドブネズミみたいに、美しくなりたい。」

これがもし

「フラミンゴみたいに、美しくなりたい。」

だったらリンダリンダはきっと、いつか君と話し合うこともなく、愛の意味を知ることもなかっただろう。
オクシモロンはとても面白い。

ほかにも、「すべり芸」なんかもそうかもしれない。芸なんだからすべっちゃダメなんだけど、それを面白いことかのように捉えることができる。芸人さんは全員、ますだおかだの岡田さんの発明に感謝するべきである事案だ。

話は戻るが
「豪快で繊細」と言うオクシモロンはとてつもなく魅力的でかっこいい。自分がそう言われたからってわけじゃなくて、歴史上の人物とかで自分が好きだった人たちなんかを探してみてもどこかそういう性格だったような気がする。

高杉晋作さんも、外国との交渉の場で古事記を読み上げ「負けてるくせに鬼のようだった」と相手国に言わしめるぐらい豪快かと思えば、旅先から愛人にバックを送ったりなんかしてる。

劉備玄徳も、中華統一!とかいきりたってるわりに孔明がいないとダメなんだもん!みたいなかわいいとこもある。

ルフィだって、ただの能天気のよく伸びるバカかと思ってたら頂上戦争でボロ負けして「仲間がいるよぉ」と泣き出す始末。

ぼくにとってのヒーローたちは、この豪快さと繊細さが魅力になっているようだ。
そして、いつのまにかその路線をトレースしてしまっていたらしい。

過去の偉人(1人は和の国に今いるけど)達に今からぼくが勝ることは難しいかもしれないが、負けないように頑張ってこれからも楽しんで生きていこうと思う。

勝てないかもしれないけど、負けない。
あ、これもオクシモロンだね。

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