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ポジティブ変換

こんばんわ


けっこう昔、自分のチームで「ポジティブ変換」なるものをやった。
まぁ、別に目新しいものでもないんだけどネガティブな思考をポジティブに置き換えよう!ってゲームですね。
例えば

「今日は雨で服が濡れた、最悪だ。」

を、ポジティブ変換すると

「今日は雨で服が濡れた、けど1番新しいあの服を着てなかったからラッキー!」

みたいなこと。

大切なのは、マイナスでも現状維持でもなく必ず「プラス」に持っていくこと。
「雨が降って服濡れたけど、まぁいいや」だと現状維持になってしまうので、ペケポン。
パピプペポはかわいい

これがけっこう盛り上がって、みんなの中でネガティブなこと言ってる人がいる時に「それポジティブ変換すると〜??」みたいな「か〜ら〜の〜?」的なノリで軽いブームがあった。
その流れができると、チーム自体がポジティブになっていくので素敵だなぁと思った。


ところで、ぼくはこのポジティブ変換がわりと得意な方です。
わりとというか、かなり得意。

根はそんなにポジティブじゃないと思うんだけど、変換するなら得意。
理屈っぽいところも影響してるのかもしれない。


なんで得意なんだろ?
と、思った時に数年前に家族で出かけた時のことを思い出した。





それは、ぼくと妹が両親に還暦祝いの旅行をプレゼントした時のこと。
2人で少ないながらもお金出し合って、家族4人で四国に秋の紅葉を見に行くツアーを計画した。
ぼくがコースを考えて、妹はぼくらの中では信じられないぐらいゴージャスな旅館を予約した。
あんまりにも良い旅館をチョイスしたもんで、予約が取りにくく旅行の決行は11月下旬になった。

実際、旅行に行って目的地に着いてみると紅葉はもうシーズンを過ぎてて散り始め。
ロープウェイに乗って山の頂上を目指したけど、ロープウェイの乗客もぼくら家族4人と老夫婦の2組だけ。完全に時期を間違えていた。

乗り合わせた老夫婦は外の景色を見ながら
「ほらぁ〜もう紅葉全然ないよ」
「まったくだ。来た意味がなかった」
としきりに文句を言っていた。

耳に入れるまいとなんとか気をそらそうと思うけど、自責の念からかぼくと妹の顔はドンドン曇っていった。

「旅館に執着せずに、もっと早くに連れて来てあげればよかったなぁ…」

そして、山頂にロープウェイが到着。
先に老夫婦達は降りていった。
ぼくらも後に続く。
山頂からの景色は想像通り。
ほとんど色気のないものだった。
ぼくと妹は肩を落とした。
その時





「見て!人が少ないから貸し切りみたいやな!」
「ほんまや!良い時期に来たなぁ!」
「ほら!あっちに紅葉残ってるわ!行こう!」



それは、オヤジとオカンの会話。
誰もいない山頂に響き渡るほど
バカみたいでかい声で。




ぼくのポジティブ変換の能力はおそらく、
この人たちから受け継いだものだ。




今日のポジティブ変換

「あぁ、眠い。今からnoteちゃんと書けるかな」

「あぁ、眠い。でも、眠い時にnote書く方がポエミーな感じのエモい文が書けるかも!」


明日の朝、ちょっとテレちゃうと思うけど
それもまたポジティブ変換しよう。








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