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「騎虎之勢」という話

「騎虎之勢」という話

独裁者の末路はいつも騎虎之勢のようです。#blackjoke

平和を祈りつつ、少し考えてみましょう。#千里同風

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ようこそ。門松一里です。静かに書いています。

という話は、調査資料(エビデンス)を使った「思考の遊び」――エンタテインメント(娯楽)作品です。※虚構も少なからず入っています。

※本当はノワール作家です。

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中国の故事に「騎虎之勢(きこのいきおい)」があります。

「虎の背に乗った勢い」です。

虎は恐いですよ。けれどもっと恐いのは税金です。#blackjoke
#苛政は虎よりも猛し

独裁者はその地位につくまで、政敵を葬(ほうむ)ってきました。

多くは暗殺し、それができなければ公から追放して刑務所か強制収容所(シベリア)です。#ラーゲリ

そうした者がまだ生きています。

そして、これからも新しい政敵(虎)が増えていきます。

もはや虎の背に乗ってしまっている――政敵を踏み躙(にじ)っているのです。

政敵である虎を止めるより、虎の上に乗るほうが楽です。

しかし、一度乗ってしまうと、もう降りられません。
(食べられちゃうので。)

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ロシアでは、プーチン大統領の選挙が行われます。

順当に当選するでしょう。

泡沫候補はいますが、趨勢(すうせい)は変わりません。

ロシア人には「他に選択肢がない」のは事実ですが、そうした指導者を選んできたロシア人も悪いのです。

民主主義ですから、国民が結果を受け入れるしかありません。

王政ではありませんから、王を馘(くびき)って解決とはなりません。

フランス革命のように、ギロチンでは解決できないのです。#blackjoke
(フランス革命はいろいろ問題があります。)

ウクライナが不条理な調停を受け入れたとしても、ロシアとは友好な国交は望めないでしょう。少なくとも二三十年は敵です。#カインとアベル

ある意味、プーチン大統領は虎の背にあって降りられず、他を威圧し、侵略するしかなかったのです。

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一方の中国では、1989年6月4日の六四天安門事件から民主化はなされていません。
(いちおう社会主義も民主主義の一つです。)
#六四天安門事件
#六四天安門
#六四
#天安門
#天安門事件

今、中国が何をしようとしているのか、答えられる人がどれだけいるでしょうか。

習近平総書記が「自分の身を守っている」だけのことです。

興梠一郎(神田外語大学教授)
柯隆(東京財団政策研究所主席研究員)

https://www.youtube.com/watch?v=VzSIEnRl7jo&t=1747s

二人の指導者は、もう虎から下りられません。

トコトンまで行くしかありません。

哀しいかな、そのときに国民のことを考える気遣いはありません。

ロシアでは友軍を攻撃してまで、ウクライナの反撃を防止しています。

中国では経済を悪化させてまで、中国共産党国家主席を守っています。

独裁者の末路はいつも同じです。

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