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3人目妊娠!産業医はどこまで頑張れるのか?-産業医ママの迷走挑戦記-




はじめに…


概要


今年、地方子持ち共働き産業医が3人目を妊娠し産業医活動を継続しましたので、どこまでやれたのか軽くまとめてみました。
妊娠中のつわりや出血などの体調不良が産業医活動に与えた影響や特に変わらなかったこと、コロナ感染、妊娠中に増えた嘱託産業医先など、誰かの役に立つかは分かりませんが、こんなケースもあるということを軽くお読みいただければ幸いです。
なお、真似することはおすすめしません。妊娠中は自分の体調を第一に優先し、無理をせずに過ごしましょう(おまいう)

筆者の簡易プロフィール

30代後半女性
地方在住
子ども未就学児2人
不妊治療経験者
嘱託産業医歴5年
担当6→7社→8社(見込み)
業種 製造、建設、小売、証券など…
診療科:麻酔科→健診業務、産業医

妊娠に至る経緯

以前から3人目の希望あり夫婦で話し合って今年の初め3人目の不妊治療を決断。
不妊治療については大幅に省略しますが、凍結胚移植からのスタートだったため前周期検査等準備期間を経て今年春無事に妊娠しました。



妊娠初期(1〜4ヶ月)

①つわりが過去一ひどい

まだ不安定だったので出血等もありましたがこの頃の1番の問題は「つわり
これまでの妊娠の中で1番症状が強く水すら吐き気で受け付けないほど。前回までのつわりで受けつけていた食べ物もほとんど食べられずパックのゼリーを何回かに分けながら(一度に1パック飲むと吐くため…)ちびちび飲み、家族がご飯食べてる隣で食欲もなくソファに横たわって過ごす日々。

正直にいうと「ここまでキツくなるとは思わなかった…」という気持ちが大きかったです。妊娠悪阻で入院管理になってないので軽症なのかなという思いもあったのですが、自覚症状的には十分しんどかったです。

5%弱ですが体重減少もあったので、妊婦健診の時に「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いていただき、健診業務は1ヶ月強ほど短縮勤務をしました。

②産業医実践講習会に参加

同時期に産業医の実践講習会がありました。
申し込んだ時はこんなに体調悪くなるとは思ってなかったんだもん…
直前まで参加を迷う程でしたし当日会場に着いてからも「これ以上悪くなったら帰る」を脳内で何度も繰り返す程度には調子も悪かったのですが、どうしても実地の単位が欲しくて最後まで受けきってしまいました。ただ、まだ期限まで余裕があるし体調キツいのにそんな無理してまで受講するもんじゃなかったなと後になって思いました。
つわりは幸いなことに今回は2ヶ月弱で落ち着きましたが人によってはこれが出産まで続く方がいるんですもんね…。

その他この時期の産業医活動では
・一部企業の訪問をリモートへ変更
・職場巡視の延期
などの影響が出ました。



妊娠中期(5〜7ヶ月)

①契約先が増えました

つわりも終わり、体調も順調な5ヶ月初め某仲介より嘱託産業医案件の案内あり応募。
ファーストコンタクトの感触は悪くなかった気がするのですが、出産予定がある事を伝えると先方の「産休育休で休まれたりしますか?」から始まり何となく消極的な態度が見え、最終的に「希望日時と合わないため」でアンマッチ。
アンマッチの理由が出産予定のせいとまでは言えませんが、告げてからの態度の変化をみるとやはり多少影響したのかな?と考えてしまいました…。やっぱり企業側からすれば安定していて自由度高く日程に柔軟に対応できる先生の方がいいですよね。

ちなみに、出産前後の勤務の予定としては
※この時点での希望的観測で
健診業務→予定日6w前から産休、育休6ヶ月で復帰
嘱託産業医→特に産休育休なく、企業様と話し合いながら日程調整して訪問またはリモート
と考えていました。

嘱託産業医活動の予定については安定期に入った段階で全契約先にお伝えし、その時点で契約は継続の方向でお返事をいただきました。

さて話を戻して、上記の案件はご縁がありませんでしたが6ヶ月初め頃に自宅近辺の別の企業様の案件の募集が出たため応募したところ無事に内定→契約しました。

②コロナで一家全滅

妊娠7ヶ月に入るとけっこうお腹も出て動悸や息切れ、お腹の張りに悩まされるようになりました。
職場巡視は少ししんどさを感じつつも何とかこなせていました。

そんな中、

家族でコロナ感染

XBB対応ワクチン待ちをしていたことが仇となったか…6月の時点で打っておけば良かったなぁ、と後悔先に立たず。
夫の陽性が分かりすぐ隔離しましたが、翌日私もだんだん体が怠くなって抗原検査をするとすぐに陽性。その後2,3日発熱と頭痛に悩まされ、解熱してからは味覚・嗅覚障害がしばらく続きました。味覚嗅覚は半月ほどで回復しました。

パキロビッドは妊娠後期じゃなかったので処方されませんでした、残念。

抗ウイルス薬を飲まなかった割にワクチン効果のおかげか大きな後遺症はなかったのですが、咳や痰はしばらく続いてましたし動くとすぐ息があがるのが苦しかったです。

やっぱりワクチンは大切。
秋の接種はきちんと受けました。


妊娠後期(8ヶ月〜)

職場訪問以外ほぼ動けないひきこもり

初期の計画では
前回までと同じく妊娠9ヶ月くらいまで健診業務を続ける予定でしたが、今回は動悸息切れやお腹の張りが頻繁にあり&代診の先生の都合もあり妊娠8ヶ月半ばで健診診療所は産休へ。
ただ自覚症状としてはそんなに前回までと比べて体調が悪すぎるとは感じられず(ずっと常に高山トレーニングをしているような空気の薄い感じや腰痛などの一般的な症状はもちろんありましたが)。
「半日くらいなら大丈夫なのでは?」と安易に考えてスポット健診業務にいくつか応募し、さぁ働こう!と思っていたところ

突然の出血

からの

自宅安静指示

これを2-3回繰り返す

安静指示が途切れなくてさすがに働いてる場合じゃねぇ!!

関係先にドタキャン等のご迷惑はかけられず、それまでに確定していたものも含めスポット業務は泣く泣く全キャンセル。
関係者の皆様その節は大変ご迷惑をおかけしました。

なので里帰りまでは子供の世話しつつ登園後は薬飲んで楽な姿勢でじっとしているという引きこもり生活を送っていました。

産業医業務の方は、
職場巡視延期
安全衛生委員会のリモート参加
に変更していただいたところが2件
日程を出産予定から離れた日程に変更していただいたところが5件
と大きく変更をお願いする形になりました。



出産直前(10ヶ月)

訪問する度に「大きくなってきましたね~」と声掛けられるのが挨拶代わりになってきた10ヶ月。
36w1dが出産前最後の職場訪問でした。
面談にきた従業員さん、入室した瞬間
「腹でかっ!」
と笑いながら叫んでました。さすがに私もでかいと思うもん、叫んでもしかたないです。

長時間労働者面談の意見書を出せば出産前の仕事は終了。

あとは心穏やかに出産を待ち…


たかったけど上2人いると全然ゆっくりできませんでしたね。
とは言え、忙しいながらも無事に産まれてくれるのを心待ちにする日々でした。

そしてそこから半月後



第三子出産

和痛計画分娩で分娩所要時間約3時間と後から聞いたものの麻酔の効果が不十分で地獄のような痛みがありました。

子どもが無事に産まれてくれたことも嬉しかったですが、驚いたことに胎盤が2つありました。産まれるまで健診でも全く指摘されなかったのでびっくりしましたがたまにあることだそうです。
平均より1.5倍の重量があったからか臍帯も太くて「こんな立派なへその緒久しぶりに見た」と産婦人科の先生も笑っていました。そうか、だからつわりもひどかったし貧血も進んでたのか(※根拠ない個人的妄想による言いがかりです)

多少の股のダメージや出血はあったものの母子ともに問題なく出産を乗り越えられました。



出産後の仕事の状況


今出産から約1ヶ月前後ですが、
現時点では
出産3週間後から仕事を再開し基本的にリモートで安全衛生委員会や面談等を行っています。
隔月訪問していた企業が偶数月に1箇所あるのですが、そこは来月に移動させていただきました。
あとは向こうの都合でキャンセルしたところが2箇所。
巡視も来月以降再開としています。
体調は上の子ども達から風邪をもらってやや不調ですが、コロナ感染後から調子悪いと咳が出やすくなったのでその影響もあるかなと感じます。
そして、産後に来年度開始の嘱託産業医案件の募集があったので応募→面談し、また契約先が増える予定です。



振り返りと反省

結論:妊娠中は無理をしてはいけない

あたりまえ体操みたいな結論ですが、これが真理です。
育児をしていると多少調子が悪くても少しくらいなら無理して行動してしまう場面が多くそれが思考の癖になってしまってたように思います。
妊娠中も「キツいけれど、ちょっと頑張れば何とかなりそう」思考で視野が狭くなったまま行動してしまい後々もっとキツくなってしまったり思わぬトラブルに見舞われたりすることがたまにありました。
妊娠も3回目ということで「以前もあったけれど乗り切れたし」と自覚症状を過小評価してしまう部分もありました。
一般的によく言われていますがやはり「妊婦さんはお腹の赤ちゃんより優先することはない」です。
子どもや家庭関連はどうしても親が…という場面は出てきますがそんな中でも家族や親戚にお願いできるところは頼んだ方がいいですし、
仕事は絶対自分しかいないというケースはあまりないので仲介業者挟んで受けているところであれば代理の先生を探してもらえるんだし、積極的に頼れば良かったなと思いました。

今後2人目以降を考えられていらっしゃる方へ

はっきり言って、今回の私の挑戦は偶々妊娠経過に重篤な問題がなかった&家族のサポートが得られたから無事に綱を渡れただけで
自分や胎児の健康状態や、ドタキャンのリスクなどを考えると際どい選択をしてしまったのではないかと反省しています。

今後、育児をしながら(つまり2人目以降)妊娠+仕事の継続を望んでいらっしゃる方へ伝えたいことは
・妊娠中は自分の体調/胎児の生命を第一に優先し、無理をせずに過ごしましょう。
・体調が思わしくなければ積極的に「母性健康管理指導事項連絡カード」を書いてもらいましょう。
・産休育休はきちんととりましょう。メリハリも大切です。

です。もちろん1人目の方にも共通して言えることです。
毎回同じ妊娠経過ではなかったし、想定し難かったトラブルが起きることもあります。おまいうではありますが、頼れるところは是非頼りましょう。





おわりに

家族や職場や周囲の様々な方のサポートを得て、この度3人目を無事に出産することができました。支えていただいた皆様には感謝の気持ちでいっぱいです。
今後もたくさんの方に支えてもらいながら日々努力していきたいと思います。
一応予定ではこれが最後の出産ですので、しばらくは赤ちゃん育児を堪能させていただきます。

それでは、皆さま良いお年をお迎えくださいませ。

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