恋雨色【病み垢ボイスドラマ台本】

恋雨色に染まった世界で私はあなたと出会った。
ピンクと水色の雨が降ったような世界。
あなたと出会うまではこの世界に生きる意味など感じなかったのに、塗り替えられてしまった。

どうにもこうにも。
咲いた思い出という名の花はどんどんと増えていった。
「ねえ、こうしている時しあわせ?」
私と隣に立つ彼は笑いながらうなずく。

捨てられた猫のように疲れてたのに。
あなたと出会うまでは。

少女マンガのヒロインみたいにキュンキュンと熱暴走してしまう。
毎日愛をごちそうになってる。
日替わりラッキーアイテムなそれはどの日も違う味わいがする。

時にはケンカもしたりするけど、その後の愛の味は一段と甘酸っぱい。
半熟な私と完熟な彼。
恋の雨に打たれ続けて私は彼色に濡れてしまった。
ああ、こんな時が長く続いてほしい。

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