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「できること」の積み重ねで自分らしい生き方を創る/フリーランス書籍編集者・ライター中村綾乃さんのはじめの一歩/ICOREマガジン#4

誰にでも、はじめの一歩がある。

今を輝くあの人がどんなプロセスを経て自分らしい生き方を実現していったのか。その「はじめの一歩」にフォーカスし、ストーリーを紐解く連載企画!

第4弾は、ICORE1期卒業生であり、フリーランスで書籍編集者・ライターをされている中村綾乃さんです。「好きな時間に好きな場所で働きたい」という夢を叶えた綾乃さんが、どのように自分らしい生き方を創っていったのかを伺いました。


1.やりたいことを見つけた方法

「今できること」で始めた副業ライター


ーーフリーランスになる前は、出版社勤務で充実した日々を送っていたとのことですが、なぜ自由な働き方を目指そうと思ったのでしょうか?

出版社では、自由で裁量も持たせてもらえたし、人間関係も良くて、特に不満はなかったんです。ただ「同じ時間に同じ場所に通う」ことが昔からめちゃくちゃ苦手でして。高校生のときも、5時間目に登校するという荒技を使っていたくらい(笑)それで、好きな時間に好きな場所で働ける方法はないかなと思って、模索し始めたのが最初ですね。

ーー確かに、好きな時間に好きな場所で働けたら最高ですね!そのために始めたことは何だったのでしょうか?

自由に働ける職種は何だろう、ということを最初に考えました。出版社で働いていたので、周囲には著者の方やパーソナルカラーの先生など、自由に働いている方が多くて。そういう方たちのように資格をとればいいんだと思って、当時は興味を持てそうな資格を探しました。その中から、整理収納アドバイザーとコーチングの資格を取得したんです。

ただ、資格を取ったのはいいものの、お客さんを探すのに苦戦しまして(苦笑)まずブログを始めたのですが、当時は身バレしたくないという思いが強くて。どういう人で、どんなサービスかも全然書けなかったんです。それでお客さんが来てくれるはずもなく「ちょっと無理やな」という感じになりました。

ーーそうだったんですね?!それでは、今のライターのお仕事にたどり着いた経緯はどういうものだったのでしょうか?

ある日突然、本業で給与体系の変更があって、本業以外でもお金を稼がないといけない状況になったんです。そこで「今すぐ私にできることって何だろう」と考えたときに、ライティングだったらできるかなと思って。そこで初めてライターという仕事を認識しました。最初はお小遣い稼ぎができればいいなっていう感じだったんです。


2.フリーランスに踏み出したはじめの一歩

何もしないで後悔するほうが嫌だった


ーー副業としてライターのお仕事を始めて、そこから「会社を辞める」という決断をした理由は何だったのでしょうか?

月5万円、10万円を副業で稼げるようになって、本業をやりながら副業の仕事をしているのが非常においしいなと思っていたんです。好きな時間に好きな場所で働きたいと思っていたけど、別にこの状況を手放さなくてもいいんじゃないかと。

でも、あるとき腰が痛くて起きられなくなって、救急車で病院に搬送され、入院するという事態になって。2週間ほど寝たきりの生活を経験しました。そのときに「本当はどうしたかったのか」を病院の中ですごく考えて「退院したら絶対、会社を辞めるって言おう」という決断ができたんです。

会社を辞める決断をした頃

ーー健康上の理由があって決断されたのですね。それでも不安はありませんでしたか?

不安が一切なかったわけではありませんが、それ以上に「このまま終わるほうが嫌だ」という思いのほうが強かったです。「本当はどうしたかったんだっけ?」という気持ちを大切にしました。


3.広がる活躍の場

求められることをやるうちに、お仕事になった


ーー綾乃さんは、フリーランスの書籍編集者・ライター以外にも、セミナーMCなども務めていらっしゃいますよね。どのように活躍の場を広げていったのですか?

SNSがきっかけで広がっていきました。MCのお仕事は、Clubhouseが直接的なきっかけですね。Clubhouse内で2、3人のルームを作るんですが、自然と「これってどういうことですか」と質問することが多くて。それで「MCが上手だね」と言ってもらえて、今度ここでやってほしいと依頼されることが増えたっていう感じですね。

ーー今主催されているライターAcademyも、SNSがきっかけで生まれた講座なのでしょうか?

そうですね。私がInstagramで発信を始めてから、いろいろな方からダイレクトメッセージで相談をされるようになりまして。「ライターになりたいけど、どうやったら仕事になるのかわかりません」という方や、「クラウドソーシングで頑張っているけど、なかなか収入になりません」という方がすごく多いなと感じました。

こんなに悩んでいる方が多いのなら、やってみようかな、という感じでスタートしたんです。書くスキルより、仕事の取り方を伝えたいと思ってやっています。


ーー人から求められることや、自分が今できることからお仕事が広がっていったんですね。もともとSNSに苦手意識があったとのことですが、発信できるようになった理由は何だったのですか?

ライターとして独立したら「好きな時間に好きな場所で働ける」という夢が叶って、すごく楽しくて。人生におけるストレス度が下がって、ハッピー!って感じたんですよね。この生活をもっと広めていきたいと思ってSNSを始めました。

最初は顔出しができなかったんですが、あるとき試しにストーリーで顔を出してみたら、誰からも何の反応もなくて(笑)「別に誰も気にしてへんやん」って思って、そこから顔出しして発信ができるようになりました。

ーー綾乃さんの発信を見ていると、考えを押し付けるわけではなく「自由な生き方のヒントをお伝えする」というスタンスが素敵だなと思いました。

ありがとうございます。「絶対は絶対ない」っていう想いはありますね。人によって考え方は違いますし。そういう考え方もあるね、でもこういうやり方もあるよ、と言われたほうが納得できるかなと思います。だから、自分の講座でもあまり強制はしないようにしていますね。

Instagramでは海外ワーケーションの様子も発信中✨


4.大切にしているマイルール

違和感のある仕事はしない


ーー多方面で大活躍の綾乃さん。自分らしく生きるために大切にしているマイルールはありますか?

真っ先に出てくるのは、違和感のある仕事はしないっていうことですね。この人とは話がかみ合わないなとか、考え方が全然違うなとか、そう思う仕事は引き受けないようにしています。

でも、これができるようになったのは本当に最近で。最初は仕事があることがありがたいから、何でも引き受けていたけど、いろいろな仕事を経験するうちに、「最初に違うと思ったものはだいたい違う」と気づきました。無理することで良いことはないなと思っています。

ーー他には何かありますか?

そうですね、気持ちいい人でいるのは大切にしていますね。基本的なんですけど、SNSに悪口を書かないとか、人前で愚痴を言わないとか。「一緒にお仕事がしたい」と思ってもらえる人でいるように心がけています。


5.可能性は無限にある

みんな、自分を見くびらないで!


ーー「好きな時間に好きな場所で働く」を叶えられている綾乃さんですが、今後挑戦していきたいものはありますか?

講演会やセミナーを、大規模でやりたいなと思っています。目標は、100~200人の規模でやること。話すのが好きなので、大勢の前で話せると楽しそうだなと思います。テーマは全然決まっていないんですけど(笑)Instagramの質問箱で聞いて決めようかな。


ーーそれも「人から求められることをやる」につながりますね!最後に、この記事を読む方へ一言メッセージをお願いします。

私がお手伝いした『結局、心に従ったほうがうまくいく』っていう本があるんですが、まさにその通りで。自分がやりたいと思った方向に行ったほうがいいし、そのほうがうまくいくなと思います。「こうやりたいけど、できないよな」と、やらない方向に考えちゃうことが多いと思うんですが、めちゃくちゃもったいないです!

みんな必要以上に「自分はできない」と思っていますよね。今の自分のままでできることはたくさんあるので、「自分を見くびらないで!」っていうことを伝えたいですね。

中村綾乃さんのInstagramはこちら


あとがき/インタビューを終えて…


自由な生き方がしたいというと、私は「資格をとって何者かにならなきゃ」と思いがちでした。しかし、綾乃さんのお話からは「自分が今できること」で周囲の人を喜ばせていく、その積み重ねこそが私らしい生き方につながると感じました。

「自分のことを見くびらないで!」そう語る綾乃さんの輝くような笑顔が、私の背中を押してくれました。

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インタビュアー/記事:佐々木香苗(Kanae Sasaki)総合職OLをしながら、複業ライターとして活動中。苦手な仕事を頑張りすぎて休職した経験から「得意を活かして楽しく働く」をモットーに、人やモノ、サービスに込められた”想い”を伝えるお手伝いをしています。Instagram


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