大人も案外出来てない。正しい引用の仕方を小学生が学んでみた
こんにちは。今週の国語は、「引用」をテーマに指導しました。
これまでの調べ学習等の活動を振り返り、引用での苦労やうまく行ったことなどを挙げてもらいながら、効率的な引用の使い方を学習しました。
引用と、私の記憶
引用とは、本やインターネット等から情報を入手し、それを自分の文章に盛り込ませる、いわば「補助的文章」です。
社会人時代はほとんど使うことがなく知識ゼロだったのですが、通信制大学時代、「引用」はとても大きな重要案件であること、レポートの書き方講座や、レポートの上手な書き方等の本、入学後の資料を見ると大きく「引用のルール」が示されており、ここで初めて引用は大事なものなんだと知りました。
はてさて小学校とかでそんなの学んだかなー、なんて思って指導書を見たら、今回の新学習指導要領で初導入された「情報の扱い方」に関連する新単元だとか。
早いうちからの習得が必要な時代になっていることが伺えますね。
よって、私を含めほとんどの先生が初めて本格指導する単元。
果たして小学5年生たちは分かるのだろうか。そんな面持ちで望みました。
引用を使ってみよう
子どもたちに聞くと、引用自体は4年生の頃聞いている、なんとなくやったことがある、とのことだったので、まずは引用について色々困ったことや思うことを書いてもらいました。
すると授業での発言自体は少なかったものの、提出物を見るとみんな色々調べ学習や他の教科で苦労してきたんだなあと思う内容ばかりで苦笑いでした。
授業では引用の3つのポイントを知り、実際に引用文を書いてみるという基礎→実践編の流れ。
2時間でみっちり基礎基本を学んでもらいました。
子どもたちからの感想
全クラスの意見を総括すると、難しかったとそうでもなかったの意見に分かれました。
その中で
といった、私も唸るようなまとめを書いていて、子どもたちの国語力が徐々に上がっていることを感じています。
引用の捉え方はまだまだ
中にはこのような考えを書いてる子どももいました。
なるほど、引用をそういうふうに捉えたのかと思いました。
確かに引用があるから、読み手に正しく伝わります。
でも、引用って絶対使わなければならないものとは言えません。
自分には蓄えた知識や経験がある。引用なんて使わなくたって説明できる!というくらいの土壌があって、誰の意見や考えも用いずにレポートや論文を書いても、それは問題ないと思います。
だけどそんなのって、難しいですし、むしろ無理な話です。
特に専門的な内容になればなるほど、自分の意見や考えを肯定や説明している文章は必要になります。
「引用」は、そのために存在するんだと思います。
つまり
引用とは、自分の言い分を支持してくれたり、否定してくれたりするパートナーじゃないかと私は考えます。
引用があるから、自分の意見や考えが引き立つ。
引用があるから、自分の方向性や考えは明確になる。
だからこそ、上手に引用を使いこなしてほしいと思いました。
まとめ
ちなみに、教科書では「目的が大切」とまとめていました。
確かに目的がしっかりしていればどんなことを調べ、情報を取得すればいいかがはっきりしますよね。
まずは目的。これが大事です。
通信制大学で経験した引用のしかたと重要性も加えて、2時間の授業で伝えるだけ伝えました。
ちょっとでも、少しでも子どもたちがこれからの調べ学習等で学んだことを活用してくれたら嬉しいです。
(来週疑問質問等の特別対応します)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?