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2024年度のICT支援員!

 去年の11月からいろいろと事情があり、この支援員日記をお休みしていましたが、今月から復帰します。今後ともよろしくお願いします。

ICT授業

 さて、支援員日記はお休みしていましたが、ICT支援員の仕事は続けていました。特に11月から今月の3月まで、仕事内容としてはそう大きく変化したことはありません。現場で話題となったのは、ジャムボードが来年の10月には使えなくなるということで、その代わりとなるであろうFigjamについて結構先生方から聞かれて、何度か校内研修を行ったというぐらいでしょうか。
 相変わらず、授業の支援に入ったり、校務のパソコンのトラブルの対応や今は少なくなったエクセルのマクロやワードの手差し機能の研修などがちらほらあるかなという具合です。

 ネットのICT支援員の記事や県内のICT支援員の話などを聞くと、やっぱり授業支援がかなり減っている。仕事がなくて手持ちぶたさだっていう話もよく聞く話でです。
 その理由は、前にも書いたと思うけど、先生方も子どもたちも機器の操作やアプリの基本的な使い方はある程度できるようになってきたので、ICT支援員が授業に入るほどのことがなくなったことが一番の原因でしょうか。

 しかし、問題は授業がステップアップしてないんですね。低学年ならカメラで植物を撮ってアップしたり、先生の課題をクラスルームにアップしたり。上級生ではネットを使った調べ学習やスライドで学習内容をまとめるなど、基本的なアプリを使ってできることをやってるっていう状態から抜け出せていないような気がします。だから、そうした授業にはICT支援員は必要ないっていうことになります。

ネットワーク授業

 じゃあ、ICT支援員が必要な授業って何だろうと考えると、まだまだ活用が少ない協働的な学習になるのかなって思います。
 この日記でもたびたび取りあげているCanvaや来年度から活用が始まるFigjamを使ったグループ学習はまだまだ多くの学校では行われていません。ましてや今まではやりたくてもできなかった学校間や世界間を繋いだ授業はmeetやzoomという機能が使えるにも関わららず利用は少なく、その学習システムもまだまだ構築されていません。昔なら、テレビ会議の授業を行うとなるとNTTや業者を呼んできて大掛かりな授業っていうイメージでしたが、今はそんなことなく、簡単にできるにも関わらず、そうした授業は行われていません。
 まだ学校は、同一クラスの限られた人間の思考の中で議論しているだけの場にとどまっているし、機器が有効に活用されているとはいえません。当然こうした学習はまだ先生方だけでは困難だと思われます。そこにICT支援員の支援が必要になってくると考えます。そのためには、ICT支援員の力量を上げる必要もあるし、ICT支援員同士のネットワークの構築も必要になってくるでしょう。

入学式

 2024年のICT支援員、今までとはまた違うレベルの仕事が入ってくるのではないかと思います。しかし、そのためには、まず先生方の授業が変わらなければならない。それは、教育委員会の仕事であるし、管理職の仕事であると思います。ICT支援員は、そうした意識の変化が起こった学校や先生方に即座に対応できるように努力をしていかなければならないと思っています。

2024年度まであと2週間。どんな明日が待っているでしょうか。


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