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渡辺名人に学ぶ階層思考

こんにちは。アイシーティーリンクの平井です。

今回は階層思考について書いていこうかと思います。

先に使い道について説明すると、
考えることの情報量が多すぎて訳が分からなくなる場合に
一旦情報を概要(上層)と詳細(下層)に分割して個別に理解する、という感じで使っています。

そして今回参考にさせて頂く動画はこちら。

将棋界唯一の団体戦、ABEMAトーナメントの解説動画です。

ここでは
上層=オーダー等→ホワイトボードを前に渡辺名人と戸辺七段が話している部分
下層=対局→大盤を前に戸辺七段と渡辺名人or近藤七段が説明している部分

と層の違いが見た目でわかる構成になっていたので
参考用として選ばせていただきました。
普通の対局であればその対局だけ考えればいいのですが、
団体戦となるとそれ以外に考慮する必要があることが増えます。

具体的に上層でどんなことを考慮したかは動画内で渡辺名人が話してくれていますが、
ポイントは将棋以外のことを考慮する、つまり将棋の強さとは別のスキルになるということです。

一般的にマネージメントとか戦略などと言われる部分ですが、
タイトルを30期取るほどの将棋の強さだけでも凄いのに、
それ以外のスキルも高いという点が驚異的です。
(ちなみにこの解説動画を企画したのも渡辺名人とのこと)

で、最初に書きました概要と詳細に分割する場合も
上層=概要→構造・構成
下層=詳細→知識・技術
といった感じで別のスキルになります。

スキルが違うということは視点も変わってくるので、
まずは一つの物事に対して複数の視点から見る、
というところを意識すればいいと思います。

逆に一つの視点からしか見ていない状態がいわゆる
「木を見て森を見ず」ということになります。

この辺がうまくいかない例としては、
・サッカーではドリブルが上手いから状況を考えず常にドリブルに行った結果、得点・勝利につながらない
・客先への提案で新技術や高機能しか考えなかった結果、客先の要望にそぐわない
といった形になります。

また、
・選手としては優秀だったけど監督としてはそうでもない
・担当者としては優秀だったけど出世したら精彩を欠く
というのも、立場が変われば視点を変えなければいけないのに適応できない
という失敗例になります。

色々例を挙げましたが
仕事にせよ趣味せよ大概のことは階層化できると思うので
常に視点を意識していれば階層思考に慣れてくると思います。

感覚的には
上層→上から見る(俯瞰)
下層→集中してみる(凝視)
といった感じです。

慣れると物事を理解するのが早くなると思いますし、
うまくいかなかったところでデメリットはない(少なくとも費用もかかりません)と思うので
気が向いたらお試しください。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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